213、ありがとうを言う日←6/22更新 ページ23
*** Side 翔 ***
Aちゃんの発言にびっくりして言葉を失った。
間抜けな顔もしてたかもしれない。
そのぐらい衝撃的なことだった。
まさか、去年のAちゃんの誕生日に声をかけていただなんて…
一年経って今ようやくここにいるんだ…
気になって、近づきたくて試行錯誤してた日々
少しずつ打ち解けて、友達なった
好き…という感情が生まれた
もっともっと一緒にいたくて頑張った
なかなか好意を受け入れてもらえなくて、悔しかった
やっと付き合えるようになって、でもどこか受け身なAちゃんに不安を抱いて…
野杜さんとのことがあって
全部乗り越えて、今ここにいるんだ…
想いが溢れて、Aちゃんをぎゅっと胸に押し込んだ。
Aちゃんがふっと微笑んで、ぎゅっとオレを抱きしめ返してくれる。
A「気がついてなかった?」
翔「全然…」
A「うん。私も自分の誕生日じゃなかったらおぼえてなかったと思う。でも、忘れられなかったよ?」
翔「あんなに冷たかったのに?」
A「フフフッごめんね。あの時はホント不審者だったんだもん」
翔「大分昇格したよね。今日オレすっげー『ありがとう』言われてるし」
A「お誕生日は『ありがとう』を言う日なんだよ?知らなかった?」
笑いながらそう答えるAちゃんの言っていることが、本気か冗談か掴めなかったけど、真意を知りたくて聞いてみる。
翔「そうなの?」
A「都合のいいこと言ってるって思ったでしょ?違うんだから。
お誕生日はみんなに『おめでとう』って言われるから、普通の日よりもたくさん『ありがとう』と言うでしょ。だからね、その『ありがとう』と一緒に現在の自分を支えてくれたり、助けてくれたりする人に感謝をする日なの。
言葉にできる人には言葉で、できない人とかコトには態度でね。今の自分を振り返って、その状況とか自分のこと支えてくれてありがとう、これからもよろしくね、私も頑張るよって表現するの。そんな日」
Aちゃんの言葉を聞いて、妙に納得すると、自然にオレの口からも感謝の言葉が漏れた。
翔「…ありがとう」
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あい(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣ちゃ〜ん!ありがとう。いっぱいイチャつかせちゃった(笑)大学卒業の頃って変化が激しくて、いろいろ考えたり悩んだり夢を抱いたり… とっても素敵な時期だから挑戦してみたけど、難しかったぁ〜。私がお姉さんになりすぎてて大変さが増したよ(TT)緑の彼もがんばる (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ゆきままさん» ゆきままさん、ありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです♪実はハラハラドキドキな作品に憧れて、ぜひとも書きたいんですが…性に合わないのか、こういう感じになってます(笑) (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - Sakuraさん» Sakuraさん、ありがとうございます!みなさん、こっそりなんでコメントいただけると 喜んじゃいます(笑)それも嵌ってくださったなんて…顔ニヤけてます(*^-^*)次回作も頑張らねば! (2019年6月27日 4時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - うぅ…終わってしまった…寂しい…がしかし!完結おめでとうです!翔さんといっぱいイチャついたぜ!と思いながらスッキリした読後感の作品を読ませて下さり感謝いっぱいです!脳内で社会人になっても時々ケンカする2人を思いニヤつきつつ緑の彼も楽しみにしてます! (2019年6月23日 5時) (レス) id: 2ed1ba99cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまま - 完結おめでとうございます!ほんわか心が温かくなる作品で、大好きでした!また次回作期待しております。 (2019年6月22日 10時) (レス) id: 6749c8d29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2019年5月25日 7時