２１２、一年前 ページ22
A「さっきね、就職が希望通りじゃなかなったこと、後悔はないって言ったでしょ？後悔はないし、清々しい気持ちなんだけど、そこにはちょっと安心というか、嬉しいもふくまれてるのね」
一息ついて翔くんを見つめた。それからもう一度口を開く。
A「結果が悪かったのに、変だけど。翔くんと離れなくてよかった。リンや図書館の人たちともっと一緒にいられる、嬉しいって…すごく、思ったの」
翔くんは何も言わず私の手を握ってくれた。
A「夢も大事だけど、今の私にはすごく翔くんや友達が大事になってるんだなって実感してるし…その人たちとこれからもずっと一緒にいたいって、そう思ってるの。
今までの自分にはそういうことあんまり無くて…ビックリしてる(笑)
でも、そんな気持ちをくれたのは翔くんで…ほんとに感謝しきれないぐらい。ありがとう」
翔くんが握ってくれた手にもう一方の私の手を重ねて御礼を言った。
翔「うん。こちらこそありがとうだよ。そういう風に思ってもらえてオレもうれしいし、Aちゃんに出会ってオレも変わったと思う。
始めはすごく刺激になったし、だんだん惹かれていって…すごく愛おしいって気持ちを知ったし、気づくとAちゃんのこと考えてたり…って怪しいけど、いい意味でね(笑)」
A「フフフッ、私も、だよ？いい意味でね(笑)」
お互い笑いあう。
翔くんが抱きしめようと体を寄せてきたけれど、「もう少しだけ」といって待ってもらう。
手を握って翔くんをまっすぐ見つめた。
A「あのね、一年前の今日、図書館で私に声をかけてくれてありがとう。
あの日から私たちの未来はスタートしたの。いろいろあったけど、今ここにいられるのも、これからも一緒にいられるのも、喜び、悲しみいろんな気持ち、新しい発見をたくさんくれたのも一年前の今日が始まりだったの。
今までの人生で一番素敵なプレゼントだった。お礼を言うまでに１年かかっちゃったけど、ちゃんと言わせてね。
翔くん、本当にありがとう」
最後まで言い切ると、自然と涙がこぼれた。
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あい(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣ちゃ〜ん！ありがとう。いっぱいイチャつかせちゃった(笑)大学卒業の頃って変化が激しくて、いろいろ考えたり悩んだり夢を抱いたり… とっても素敵な時期だから挑戦してみたけど、難しかったぁ〜。私がお姉さんになりすぎてて大変さが増したよ(TT)緑の彼もがんばる (2019年6月27日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ゆきままさん» ゆきままさん、ありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです♪実はハラハラドキドキな作品に憧れて、ぜひとも書きたいんですが…性に合わないのか、こういう感じになってます(笑) (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - Sakuraさん» Sakuraさん、ありがとうございます！みなさん、こっそりなんでコメントいただけると 喜んじゃいます(笑)それも嵌ってくださったなんて…顔ニヤけてます(*^-^*)次回作も頑張らねば！ (2019年6月27日 4時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - うぅ…終わってしまった…寂しい…がしかし！完結おめでとうです！翔さんといっぱいイチャついたぜ！と思いながらスッキリした読後感の作品を読ませて下さり感謝いっぱいです！脳内で社会人になっても時々ケンカする2人を思いニヤつきつつ緑の彼も楽しみにしてます！ (2019年6月23日 5時) (レス) id: 2ed1ba99cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまま - 完結おめでとうございます！ほんわか心が温かくなる作品で、大好きでした！また次回作期待しております。 (2019年6月22日 10時) (レス) id: 6749c8d29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年5月25日 7時
