２０２、溢れる ページ12
再び目を覚ますと今度はせみの声が響いている。
翔くんの腕の中…
身体がだるい…
顔が赤くなるのが分かる。
私、自分から２回も…
そんなことなかったのに…
どうしよう…
翔くんといると自分がおかしくなる。
気持ちがあふれて…
もっともっとって気持ちになっていく。
離れたくない
ずっとそばにいたい。
何だろうこの気持ち…
そっと唇に触れるだけのキスをする。
ふっと気がつく。
口角が上がった気がした。
じっとそのまま見つめていると、まぶたが少し動く。
それから更に待つと頬が上がり目が開いた。
翔「降参！おはよ」
A「フフフッおはよう」
翔「いつから分かってた？起きてるって」
A「キスしたあと、口角が上がってた」
翔「ちぇっ、つまんねーの。せっかく寝たフリしてAちゃんが何するか観察しようと思ったのに」
A「何を期待してるの？」
翔「えっ？えっとぉ〜あんなことやこんなこと？」
A「いっぱいしたのに？もっと？」
翔「そういわれればそうだ。Aちゃんいっぱい求めてくれたもんね？」
A「…もうっそんな風にいわないの！」
急に恥ずかしくなって顔を隠す。
翔「今更？オレはすっげー嬉しかったよ？Aちゃんもオレのこと感じたいってほしいって思ってくれてるって伝わってきた」
A「すごく思ってるよ？変なの。翔くんといるとね、心地よくて安心して…ずっとそばにいたいし離れたくないって思うの。
それから同じ気持ちを返したいって…愛おしいっていうのかな、そんな感覚」
翔「すっげーな」
A「うん？」
翔「オレもさっきおんなじこと思ってたの。Aちゃんといるだけで幸せで心地よくて…愛おしいって感じてた。それから、同じように感じてもらいたい…どうすればできるかなって…」
その言葉を聞いて更に嬉しくなる。自然と顔がほころぶ。
A「すごいね。私たち…」
翔「うん、すごい」
二人で笑いあった。
二人で大学にいく。
研究室棟の前で別れるけど、気持ちは落ち着いていた。
離れたくないって言ったけど、それは気持ちの問題だ。
翔くんはそばにいる。
想ってくれる。
それだけで離れていても大丈夫なんだと気がつく。
気持ちを切り替えて、教授の部屋をノックした。
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あい(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣ちゃ〜ん！ありがとう。いっぱいイチャつかせちゃった(笑)大学卒業の頃って変化が激しくて、いろいろ考えたり悩んだり夢を抱いたり… とっても素敵な時期だから挑戦してみたけど、難しかったぁ〜。私がお姉さんになりすぎてて大変さが増したよ(TT)緑の彼もがんばる (2019年6月27日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ゆきままさん» ゆきままさん、ありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです♪実はハラハラドキドキな作品に憧れて、ぜひとも書きたいんですが…性に合わないのか、こういう感じになってます(笑) (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - Sakuraさん» Sakuraさん、ありがとうございます！みなさん、こっそりなんでコメントいただけると 喜んじゃいます(笑)それも嵌ってくださったなんて…顔ニヤけてます(*^-^*)次回作も頑張らねば！ (2019年6月27日 4時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - うぅ…終わってしまった…寂しい…がしかし！完結おめでとうです！翔さんといっぱいイチャついたぜ！と思いながらスッキリした読後感の作品を読ませて下さり感謝いっぱいです！脳内で社会人になっても時々ケンカする2人を思いニヤつきつつ緑の彼も楽しみにしてます！ (2019年6月23日 5時) (レス) id: 2ed1ba99cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまま - 完結おめでとうございます！ほんわか心が温かくなる作品で、大好きでした！また次回作期待しております。 (2019年6月22日 10時) (レス) id: 6749c8d29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年5月25日 7時
