１９２、どうして？ ページ2
どれくらい時間が経ったのか、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
画面を見るとそこにはリンの姿。
リン「A？大丈夫〜？あけてくれる？」
ロックを解除すると、すぐにリンが現れた。
リン「A〜！大丈夫、じゃないわね」
顔を見てまずリンがそう呟く。何もいえない。
リン「ちょっと待っててね。あ、まず外に出られるようにして？目の腫れは…化粧で何とかなるかな？とにかく着替えよ？」
反論する余地を与えないリンに追い立てられて、シャワーを浴びる。
頭に浮かぶのは翔くんのこと…。
手が止まって、なかなか出てこない私に痺れを切らしたのか、
リン「A〜、後10分で出てきてねー？することいっぱいなんだから」
そう、声をかけられる。
体はさっぱりしたけれど、気持ちは相変わらず…こんな日は外に出ないほうがいい…。
A「リン…さっき外出って言ったけど、私、今日は…無理…」
リン「A？そういう時だからこそ、出た方がいいと思うよ？気分変えよ？」
そこでリンの携帯が着信を告げたようで「ごめんね」と言って電話に出た。
リン「うん…今着替え…そう、分かった。うん、そう。無理って…うん」
小さな声でリンが頷く声が聞こえる。ドライヤーでもかけようとドアを閉めようとするとリンにとめられた。
電話を渡され…「翔から」と一言。
名前を聞いただけでドキンと心臓が鳴る。
即座に首を振った。
リン「どうして？」
どうして…？
しばらく考えて、リンが差し出す携帯にゆっくり手を伸ばした。
A「翔くん…昨日は、ごめんなさい…ひどいこと…言ってしまって…」
翔「Aちゃん…」
名前を呼ばれただけなのに、涙が出た。
溢れてくるのは、翔くんが好きという気持ち。
翔くんのことを想うだけで、心が満たされる。大事にしたいって思いが募る。
一方で、昨日私が傷つけてしまった後悔が波のように押し寄せて大きく広がる…。
…ごめんなさい
言葉にできず、ただ涙だけが頬を伝っていった。
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あい(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣ちゃ〜ん！ありがとう。いっぱいイチャつかせちゃった(笑)大学卒業の頃って変化が激しくて、いろいろ考えたり悩んだり夢を抱いたり… とっても素敵な時期だから挑戦してみたけど、難しかったぁ〜。私がお姉さんになりすぎてて大変さが増したよ(TT)緑の彼もがんばる (2019年6月27日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ゆきままさん» ゆきままさん、ありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです♪実はハラハラドキドキな作品に憧れて、ぜひとも書きたいんですが…性に合わないのか、こういう感じになってます(笑) (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - Sakuraさん» Sakuraさん、ありがとうございます！みなさん、こっそりなんでコメントいただけると 喜んじゃいます(笑)それも嵌ってくださったなんて…顔ニヤけてます(*^-^*)次回作も頑張らねば！ (2019年6月27日 4時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - うぅ…終わってしまった…寂しい…がしかし！完結おめでとうです！翔さんといっぱいイチャついたぜ！と思いながらスッキリした読後感の作品を読ませて下さり感謝いっぱいです！脳内で社会人になっても時々ケンカする2人を思いニヤつきつつ緑の彼も楽しみにしてます！ (2019年6月23日 5時) (レス) id: 2ed1ba99cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまま - 完結おめでとうございます！ほんわか心が温かくなる作品で、大好きでした！また次回作期待しております。 (2019年6月22日 10時) (レス) id: 6749c8d29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年5月25日 7時
