異界奇譚怪奇心霊オカルト部 (ページ4)

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第１の怪　邪教の集団　参ページ4

「運命？」×２
「あぁ、運命だ。」
「…。」

意味が分からない。運命？運命が何だというのか分からない。どういうことだろう。チラッと見たが、咲淵もキョトンとしていた。だろうなと思った。隆さんはというと、真面目な顔をして、こっちを見ていた。

「で、どうだったんだ？」
「え、あっ、ハイ。えぇっと、この学校の近くの裏山のある廃神社に夜な夜なカルト教団が集まって何かやっているらしいです。後、この町の人が数人行方不明になっているとか。
「…そうか。なるほどね。確か１－１の奴も１人いなくなったらしいね。」
「はい。そうですね。もしかして、関係が……。」
「関係がないとはいえないよね。恭介はどう思う？」
「どうだろう。分からないけど、有り得なくはないと思う。」
「だな。よし、今日の８時に裏山の入り口付近に集合な。」
「ちょっ…、勝手に…。」「よし、解散。」

俺は呆然と見ていた。夜８時に裏山入り口付近に集合？部活の域を超えてる。あの人、何考えているんだ。部活として認められているから、この学校もなんか変だ。俺は咲淵のほうを見た。咲淵は
、苦笑いを浮かべていた。俺も苦笑いを浮かべるしかなかった。俺は思った。今日は、体調不良のふりをして休むか。いや、今日元気で来ていたことはもうバレてる。なら、いっそのこと友達の家に転がり込むか。やべぇ、友達は、隆さんと旅行中の透しかいなかった。どうしよう、考えろ考えろ、何かサボる口実を見つけるんだ。とここで、咲淵と目があった。

「咲淵。」
「あっ、ハイ。」
「お前は、今日来るのか。」
「行かなきゃダメみたいだから。」
「無理に行くことないんだぜ。あの人、難題を吹っかけてくるしな。」
「うん。でもね、自分から入るって決めてたの。恩もあるし。」
「恩？」「うん。昔、助けてもらったことがあったから。役に立ちたくて。」
「そうなのか。」「うん。」

俺も昔、助けられっぱなしだったな。いじめられている所を助けてもらったり、勉強を教えてもらったり、喧嘩を強くしてもらったり、遊んでもらったり、色んなことを教えてもらったりしたな
。経も悩みを聞いてくれた。俺も、こんな俺でも役に立つかな。恩を返すつもりでこの部に入ったけど、それだけじゃあダメかもしれない。救える人を救うかぁ。隆さんらしいけど、数人だけで大丈夫か。いや、数人だけでもやるしかないな。覚悟を決めるか。

「恭介君は？」
「勿論おれも行くよ。あの人には、カリがある。」
「よかった。」