story65〜研究施設の最深部〜 ページ32
研究施設の奴らから見事逃亡に成功したアタシらは、研究施設の更に深くまで辿り着いていた。
いやあ行動を封じる能力者が二人も居るとなると、こういう場合に安心するというか何というか。
だが流石に連続で能力を使用するのは、使用者の体力を削る事になる為、今後の行動は涼野の"目を隠す"で姿を消してする事に(先程までは解除していた)。
コツコツと足音がそこら中に木霊する長い廊下を歩いていると、不意に鬼道が発言する。
鬼道「今の所、この研究施設の調査の攻略はどれ程進んでいるんだ？この施設、中々広大で感覚がどうも鈍ってしまってな」
鬼道の言う通り、この施設は馬鹿みたいに大きすぎてどれ程進んだか感覚が鈍ってしまう。
アタシも今どこまで進んだかなんて全く分からない。
神童「ああ、それなら任せてください。俺が少しこの施設を見てみます、俺の"目を凝らす"で」
そう言った神童は直ぐに目を赤く染め、暫く集中してただ一点を見つめた。
それによる結論が出るまで、アタシはここまで記録しコスモが作成したここの地図を確認する。
神童「…どうやら7割程は攻略出来たみたいです。後は…この先の奥の一点、"中央実験室"のみです」
神童の発言と地図を照らし合わせると、やはりその通りになっていた。
地図にある道を真っ直ぐ行った先、そこは巨大な一室で行き止まり。
細かい部屋はパッと見したのみで省いてはいるが、それを除けば神童の発言は正確だ。
ヒロト「それじゃ、その"中央実験室"を調査したら、俺達は帰ろうか」
ヒロトのそれに皆が頷く中、一人だけ反対の意思表示をした奴がいた。
緑川「…そこ、本当に行かなきゃ駄目？」
ヒロト「え…？どうして…？」
そう緑川である。
緑川は風丸の家に行った時もこんな感じだった。
何かに怯え不安でいっぱいになっている…まあその一切を彼は教えてはくれないのだが。
緑川「何か…嫌な予感がするんだ。それも…かなり嫌な予感がね…」
ヒロト「…嫌な予感、か…けど俺達なら大丈夫だよ。それにこれは依頼だしね…でも緑川がそう言うなら直ぐに帰るけど…」
そう優しく述べるヒロトに緑川は少し震わせていた肩を落ち着かせてから、"…ううん、やっぱり気の所為かも…行こうか"と弱弱しく告げた。
そんな緑川に皆不安こそ覚えたものの、結局はそのまま中央実験室へと足を進める。
そして例の場所に到着し、扉を開けた瞬間…こちらへと謎の声が降り掛かってきた。
？「待ちくたびれたぞ…我が"蛇"達」
story66〜"目が冴える蛇"〜→←story64〜危険な研究施設〜
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＊彩葉＊(プロフ) - 最終章についてですが、年が明けると同時に執筆開始していこうと思います〜！ (2021年12月25日 10時) (
レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - ユッキーさん» いえいえ〜！喜んでもらえて良かったです！！ (2021年11月3日 22時) (レス) @page40 id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - 氷浦貴利名君が出てきただと…!?僕の押しキャラーー!ヽ(=´▽`=)ﾉありがとうございますm(_ _)m (2021年11月3日 17時) (レス) @page17 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - さくらもち。さん» ｱｯｱｯありがとうございます…!!!お待たせしてしまって申し訳ない…!!これから更新頑張ります〜!!! (2021年8月23日 1時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち。 - 復活おめでとうございますー！待ってました！！更新頑張って下さい！！応援しています！！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: be142694a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊彩葉＊ | 作成日時：2021年8月22日 17時
