memory52〜"目を背ける"〜 ページ19
A「ったく…アイツらは何処ほっつき歩いてんだか…」
そう愚痴を漏らしながら先頭を歩き、「目で見通す」を発動させた瞳で辺りをキョロキョロ見ながらアイツらを捜索する。
奴はかなりアイツらの視ている光景を弄ったのか、結構奥深くまで迷い込ませたようでそう簡単には見つからない。
一人それに舌打ちしつつも、アタシの後ろを歩く三人の内の一人へと声を掛けた。
A「なぁ…思ったんだけど、氷浦の能力の詳細とか名前とかあんのか？まああまり把握できてはいないんだろうが…」
そうアタシが言えば、氷浦を手を顎に当てて何やら考え込んでは、此方を向いて話し始めた。
氷浦「一応…名前は仮ですがあります…。俺は自分の目の能力の事を『目を背ける』と呼んでいます。詳細は…現実という名の真実を隠し、偽って相手に見せる事が出来ます。簡単に言えば誤認能力ですね…幻のようなものに過ぎませんが」
A「へぇ『目を背ける』か…現実から目を背けるという意味合いでつけたのか？」
氷浦「…よく分かりましたね…その通りです」
まあ…アタシは色んな奴の能力の名付け親だしな…これ位当然だ。
それにしても…不動と似たような能力だな…まあアイツは「幻を見せる相手の目を視てからじゃないと発動しない」んだけどな。
氷浦の場合はそんな事しなくても、能力を発動させるだけでそうなるから便利だろうが。
氷浦「そういえば…霧野さんや佐久間さんの能力って…？」
ふと思い出したかのように氷浦が尋ねる。
霧野「俺の能力は『目を晦ます』って言って、目を合わせた相手の視界を奪う能力だ」
佐久間「俺は『目を瞑る』と言って、目の能力による効果を無効化する事が出来る」
氷浦「成程…あ、コスモさんには無いんですか？メカクシ団…なんですよね…？」
…コスモはメカクシ団で唯一能力を持っていない、所謂異例のメンバーに過ぎない。
それを伝えようとしたが、コスモが先に口を開いた。
コスモ「ボクには能力ありません☆ただノリで入りましたので！」
氷浦「あ…そうなんですか…」
…まああながち間違っちゃいないしよしとしておくか。
コスモ(まあ…嘘ですけどね…。本当はあるのですが…今は言わないでおきますよ…)
一瞬何かを思わせるような不可解な表情を浮かべたコスモに、少々違和感を感じつつもアタシは気にせずに唯足を進めた。
しばらく歩いていると…一軒のまるで童話に出て来るような家が現れた。
もしかして…ここが風丸の家…？
memory53〜皆との再会〜→←memory51〜操られていた"蛇"〜
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＊彩葉＊(プロフ) - 最終章についてですが、年が明けると同時に執筆開始していこうと思います〜！ (2021年12月25日 10時) (
レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - ユッキーさん» いえいえ〜！喜んでもらえて良かったです！！ (2021年11月3日 22時) (レス) @page40 id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - 氷浦貴利名君が出てきただと…!?僕の押しキャラーー!ヽ(=´▽`=)ﾉありがとうございますm(_ _)m (2021年11月3日 17時) (レス) @page17 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - さくらもち。さん» ｱｯｱｯありがとうございます…!!!お待たせしてしまって申し訳ない…!!これから更新頑張ります〜!!! (2021年8月23日 1時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち。 - 復活おめでとうございますー！待ってました！！更新頑張って下さい！！応援しています！！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: be142694a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊彩葉＊ | 作成日時：2021年8月22日 17時
