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memory1〜夏真っ盛り〜 ページ5

カチカチカチカチカチ!

部屋中に響くのは、パソコンのキーボードを叩く音。

それと…この真っ暗な部屋に似つかわしくない明るい少女の声。

コスモ「ご主人〜?ま〜たネトゲやってるんですか〜?」

A「……うるさい、コスモ。今、集中してるんだから」

キーボードを荒々しく叩くアタシの真ん前にいる少女は、アタシの素っ気なさに頬を膨らませた。

そう、今この時は絶対に邪魔が入ってはいけない。

何故なら…ネット界で一番人気を誇る『モンスタークラッシュ』、通称『モンクラ』のランキング争いをしているからだ!

ゲーム内容は迫りくるモンスターをプレイヤーが倒していくという無難なものなのだが、多種多様なモンスターや種類豊富な武器やスキン、豪華な声優陣に美しい演出などあって、今一番の人気を獲得している素晴らしきゲームなのだ。

で、今アタシはランキング一位の奴と対峙中。

今回の対戦はスコアアタック…限られた時間内の中何体のモンスターを倒せるかを競う。

モンクラを完全攻略しているアタシにはお茶の子さいさいで、今の所も相手にかなりの差をつけてリードしている。

この勝負アタシがもらった!!

コスモ「ねえねえご主人!そんな事よりどこかに出かけましょうよ〜!」

(・д・)チッ…さっきから邪魔しやがってこの疫病神め。

先程から騒がしいコイツは、アタシのパソコンに居候している電脳少女・コスモ。

ある日アタシが謎のメールを開いた時に出会ったのだ。

最初こそは沢山手助け等してくれて凄くいい子ちゃんだったのだが。

時が経つにつれて、どんどんいたずらをしでかすようになった。

届いたメールを勝手に消すわ、アタシの秘蔵フォルダを漁るわ…もうこうなってはただの『疫病神』でしかない。

だから毎度の度にコイツをデリートしているのだが、コイツはパソコンが起動すると復活する為、アタシはいつしかデリートする事を諦めた。

コスモ「折角の夏なんですから!どこかに出かけなきゃ損!いつも引きニートなご主人にはボクは遊園地をおススメしますよ!」

A「あ〜分かったから!いい加減に静かにしろ!」

アタシの叱責を無視して、コスモは目を輝かせて語る。

コスモ「ボク遊園地行ってみたいんですよ!だから連れてってくださいよ〜!」

よし…!後ちょっとで勝てる!

コスモ「ご主人ッ!!(音量マックス)」

A「うるっさい!!」

鬱陶しさからアタシはキーボードを激しく叩いた。

そしたら…バギィ!!

memory2〜最悪のアクシデント〜→←メカクシ団設定


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作者名:*彩葉* | 作成日時:2021年8月21日 17時

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