【イナイレ】夏色デイズ. 【カゲプロパロ】 (ページ32)

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days1～日常の壊れる時～ページ32

霧野side

灼熱の太陽が地を焼き尽くし、ぶっ倒れそうな程の熱を放っている今日8月15日。

久しぶりに同じ雷門中サッカー部の狩屋と出かける事にした。

本当は神童も誘うつもりだったのだが、アイツは何やら用事があるとかで俺と狩屋の二人で出かける事になったのだ。

イヤホンを耳にして俺の好きな音楽を聴きながら、狩屋との待ち合わせ場所に向かう。

あ、今日の予定決めてないな。どこに行こうか？何をしようか？

そう考え始めると何だか胸が弾んで、早くアイツに会いたくなってくる。

俺が一番可愛がってると言っても過言ではない後輩、それが狩屋マサキだ。

同じディフェンダーで色々あって交流も深い。

それと何といってもあの猫みたいなツンデレが物凄く可愛い。

だから俺はこうしてアイツと色んな事をして一緒の時を過ごしている。

っとそんな考え事をしていたら待ち合わせ場所に到着だ。

待ち合わせ場所である公園に足を踏み入れると、狩屋はもう到着していたようでブランコに乗って待っていた。

俺はイヤホンを外して待ちくたびれてる狩屋に声をかける。

霧野「お待たせ狩屋」

狩屋「霧野先輩遅すぎですよ？待ちくたびれたじゃないですか」

狩屋が口を尖らせる。嘘つけ、ホントは俺が来て嬉しいくせにｗ←

霧野「悪い。お詫びに後でお前の好きなもんおごるからさ、それで許してくれよ」

狩屋「えッ！？マジっすか！？なら何おごってもらおっかな～？」

霧野「だが０以上１０００以下に限る」←

狩屋「ちょ！？それはずるくないっすか！？」

霧野「冗談だ。でもホントに高すぎるのは止めろよ？」

狩屋「分かってますよ～♪」

…ああコイツと過ごしていると本当に楽しい。多分これを『幸せ』なんて言うんだろうな。

これからもずっと狩屋と一緒にいれたら俺はどれ程幸せなんだろうな…。

そう思って俺がニヤニヤしているとふいに足元から猫の鳴き声がした。

狩屋「あッ野良猫ですかね？」

霧野「そうかもな」

狩屋「霧野先輩やっぱ猫って可愛いですよね～」

霧野「ああそうだな」

お前みたいでなッ！←

しばらく狩屋が野良猫とじゃれていると、急に野良猫が俺らから離れていってしまった。

狩屋「あ～待てよ～！」

その野良猫を追いかけようと走り出す狩屋。

何だ子供っぽい所あるじゃんか。なんて思っていると。

狩屋の走る先にある信号が深紅に発光しているのが見えた。

そして、聞こえてくるのはトラックのブレーキ音。

霧野「狩屋ッ！」

狩屋「え？」