【イナイレ】夏色デイズ. 【カゲプロパロ】 (ページ28)

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memory24～願いを叶える神様～ページ28

亜風炉「……霧野くんッ！こっちに来て！」

霧野「……え？」

僕は霧野くんの手を取り走り出す。

霧野くんの願い…『狩屋くんにまた会いたい』を叶える為に！

その為に僕が願いを叶える神様にならなくちゃ！

だから、今の僕にしか出来ない事をするんだ！

それが…僕の力である『目を奪う』なんだ！

僕は全神経を目に集中させ、『目を奪う』を最高出力で発動し、ありとあらゆる場所にいる人たちの視線を集める。

そしてこの場に人々を引き寄せて集めた。

よしこれで準備満タン…今からここは『神様』である僕のステージだ！

亜風炉「……亜風炉照美ことアフロディです！アイドルやってます！」

霧野「アイドル……」

先程の曇った表情を少しだけ明るくした霧野くんが僕に釘付けになる。

亜風炉「霧野くん！君に僕から歌を贈るよ！曲名は……カミサマリサイタル！」

僕は最近出した新曲『カミサマリサイタル』をこの場に集めた人たちと…他でもない霧野くんの為に歌った。

君が少しでもこれで…勇気を得る事が出来るなら。

僕は君の願いを叶える神様として、全力で歌ってみせる！

それとね…

亜風炉「……霧野くんッ！絶対無駄だとか無理だとか言わないで！君が望めば、必ずまた狩屋くんに会えるよ！だから……絶対諦めないで！」

霧野「……ああ！」

僕がそう訴えると、霧野くんは力強く頷いた。

良かった…君がそうなってくれて。僕は本当嬉しいよ。

あれ…？何だか眩暈がする…。

もしかして…力を使いすぎちゃったかな？

まあでも、霧野くんに少しだけでも勇気を与える事が出来たからそれでいいや。

ぐらりと僕の視界が歪んで、僕がその場に崩れ落ちてく。

霧野「アフロディ！？」

最後にはっきりと聞こえたのは、真っ青な顔をしながらこちらに駆け寄ってくる霧野くんの声だった。

時は少し遡り、Aside

クソあの野郎、ホントどこに行ったんだよ？

アフロディを探し始めてもう数時間経っているのに全く見つからないので、アタシはかなりイライラしていた。

あんの自由人め…後で覚えてろよ…！

と、イライラが爆発しそうになっている時、どこからともなく歌声が聞こえてきた。

これは…アフロディの曲である『カミサマリサイタル』だ。

よくアジトで歌っていたから、間違いない。

A「この歌……どっかでアフロディが！？」

コスモ「どうやらあっちの公園からみたいです！」

アタシらはその歌に導かれるかのように、暗い夜道を走った。