追放者スマイル ページ10
過去の話をしよう。
強くなりすぎて、理不尽な理由で。
こんな俺と運命づけられてしまった、
親友との本当の出会いの話。
〜スマイルSide〜
「お前は追放だ」
と、向こうの世界で唯一、魔法のようなものが使えたという王が、あの日俺に告げた。
その時の俺がどんなに愚かだったか。今となっては考えが付かないほどだ。
まああの時までは本当にアウトランドを「脅かす」ほどの強い力を持っていたし。
でも...
「どういうことだよ！？」
「お前の存在は我々にとって脅威でしかない。それが、理由だ。」
「お前…。お前も人のこと言えないんじゃないのか？この世界では魔法を使えるのは極めて稀だ。今この世界に居るその稀な人物は俺とお前の二人だけ。まさかお前...」
「それ以上のことを話すな」
「っ！」
王は右手を挙げて、俺の方に不と向ける。その瞬間、俺は口が自由に動かない感覚を覚えた。口が開けない。声が出せない...
「見ろ」
王は俺の前に水晶を見せた。そこには俺もまだ知らない、その時のきりやんが映っていた。俺は思う、俺と全く同じ境遇だ、と。
まだ紋章は光っていた。そりゃそうか。俺が奪ったんだからな...
「此奴が、後に仲間を集めてこの世界とあっちの世界をつなげるゲートを開く伝説の白魔法使いだ。」
王は白魔法使いだった。
「お前も仲間に加わりそれを阻止してくるんだ。此奴がこちらに来ることだけで、いい。」
『お前の狙いは？』
俺は声が出せないのでテレパシーで問いかける。しかし返答は帰ってこなかった。
次の瞬間、俺の目の前が真っ暗になって、俺の意識は飛ぶ。
重力の赴くまま、俺は床…いや一面の花畑に倒れこむ。
「えぇ？！大丈夫？！」
誰かに呼ばれて、再び目を覚ますと、はたしてそこに俺の体はあった。
大きめの黒いローブを纏って、右手には一本の杖が握られていた。
まさか力まで弱くなっているとは知らなかったが。
これで止めろ、か...
「どうしたの？こんなところで...」
水晶で見せられた、あの男の子だった。
「…覚えてないの？！怪我してる、待ってて、俺が...」
「あ…待って...」
気付いたら俺も少年に戻っていて。これが2人の出会いだった。
でも俺は...きりやんと一緒に居るうちに、皆と一緒に居るうちに。
此奴の、本当に普通の親友になっていった。
此奴等と一緒に、この世界を出れたら。
そんなことまで考えてしまって。
でも...ごめん。皆。
俺ときりやんは、
アウトランドには行けない。
病人が大人しくしろ！（日常編）→←あの人が風邪に！！！（日常編）
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らっきー(プロフ) - 紅来さん» ありがとうございます！かなり矛盾している箇所もありますが...('Д') (2019年4月21日 16時) (
レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
紅来 - 初コメです読んで感動した。よくここまで考えられるって思います。続き楽しみです！ (2019年4月21日 13時) (レス) id: 290a4e9311 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 弥弧さん» うえええええ？！！マジですか？！ありがとうございます！頑張らせて頂きます！ (2019年4月21日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
弥弧 - らっきーさん！久しぶりのコメントです！いつも楽しみにしてました｡続編楽しみです！((毎日見てるから大体覚えちゃいました！更新頑張ってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e4d3d4fa63 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 零さん» はい！ありがとうございます！今後も出来たらで良いので、この見切り発車作者を宜しくお願い致しますです(´・ω・`) (2019年4月20日 17時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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