全員集合 ページ29
〜BroooockSide〜
駄目だ、間に合わない！
「きりやん、脚力増強！」
叫ぶが、落ちてくる彼には動きが見えない。
見たくなくて目を瞑る。
「…ナイスキャッチ？」
きりやんの安堵の様な声が耳元で聞こえた。驚いて目を開けると、スマイルと戦っていた筈のNakamuがきりやんの落下地点のちょうどそこに居て、彼を抱いていた。
「…あっはっはっはｗｗｗ」
戦場なのに大きな笑い声が出る。いい歳の男子二人がお姫様抱っこだなんて、この小説はBLじゃないつもりだぞ()。
「…早く降りろきりやん重い」
「ええｗ」
僕の笑い声に一気に熱が冷めたNakamuが冷たい声を出す。きりやんは彼の腕から抜けると、前を向いたがふらついた。
「でもなんでNakamu...」
「きりやん自分で解毒できるでしょ？下がってて」
「でも俺ら抜けたら」
「敵のお相手は彼奴らがやってるよ」
Nakamuが上を向く。僕もつられて上を向くと、群青色と翡翠色、
紫苑色がそこで舞っていた。
「…もう全員馬鹿で言葉も出ないや。スマイル彼奴…」
「お前のおかげで、だいぶ呪い効果薄くなったらしいよ。シャケも。」
「ならよかった」
「じゃあ、ぶるっくときりやん下がって、回復したら戻ってきてね、交代制でいくよ！」
嗚呼、そうだ。
これが、僕らの頼れるリーダーだよね。
〜シャークんSide〜
黒衣の王に怒りのダガーを叩き込む。
柄の部分が黄金でできたそれは、例の思い出の武器だった。
が、その攻撃はすべて避けられてしまう。時折敵が召喚する多彩な猛獣軍に、スマイルとNakamuはてんてこ舞いらしい。でも何十回か攻撃を避けられたのち、希望が見えた。
王に疲れが見え始めたのだ。
「…くそ、まさか白魔導士の他にもまだこんな脅威が残っていたとは…」
その時彼が懐から取り出したものを見て俺は焦った。
それは紅いクリスタル。
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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