みんなの魔法 ページ11
〜BroooockSide〜
彼の動きを見た瞬間、僕は「あの技」だと気付いた。
「きりやん気を付けてっ！」
咄嗟に彼の方を向いて叫んだ。
だが、その時間も彼にとってはただの隙でしかなくて。
ザシュッ…
「！」
気付ば僕の右足から、鮮血が噴出していた。
「ぶるっく！」
「あ」
ザシュバジュザシュッ...
そして一瞬で、身体の各所に傷が出来る。
僕はふらっとその場に倒れた。
…こっちに来てからNakamuにもやられて、スマイルにもやられた。
僕が弱くなったのかな？
…いいやきっと、そうではない。
彼らが異常な程強くなり過ぎた、それだけだ。
悔しいけどこれは僕の完敗。
膝をついて床に伏せる。
朧げな視界に、白と黄色の白魔術師と、黒色の黒魔導士が見えた。
黒が白を圧倒している。黒は壁を駆け上がり大きく跳躍すると、白に向けて大量の閃光弾を放った。きりやんの基本中距離攻撃魔法、閃光弾幕。
白は驚いている様子だったがそれをすべて避け切り黒に攻撃しようとした。
が、出来なかった。
彼は既に、きりやんの後ろに回っていたから。
きんときの基本剣技の応用だ。
黒が剣を振った。
…美しすぎる。
僕は魅入ってしまっていた。
するとぷつん、と意識が切れた。
〜NakamuSide〜
「きんときっ！」
バシュッ…
彼の反応速度は恐ろしい程だった。俺が不意打ちを伝えようとして彼の名前を叫ぶと、すぐに彼は後ろを向いて剣を振った。
つまり彼は後ろに敵がいたことを知っていたのだ。
…いつの間にこんな凄技を。
すると彼は目の前の敵にフェイントをかけるとすぐに後ろに回って切りつけた。
わお、これは誰でもかかるな...下手すりゃ命が飛ぶ戦場でフェイントなんて。
俺は、そう思っていた。
俺は、そのフェイントを見破れるやつなんていないと、そう。
〜BroooockSide〜
「ぶるっく、起きろ！」
「っ！」
僕は黄色の国の基地で目を覚ました。
そこにはきりやん、シャークん、Nakamu、きんとき。
「…みんな、きりやん？…きりやんスマイルに斬られたんじゃ…」
「あ？あのフェイントなら前にきんときに使われてたから避けたよ」
そうだね、僕も知らなかった。
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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