9話 - 違い ページ9
『あ、あの…降谷さん……お風呂頂きました』
降「ん…って服を着ろって言っただろ!」
タオル1枚羽織り髪先から水滴を垂らし出てきたAを見て視界をAから外した
ペタペタと足音が僕に近付いてくる。
『命令に背いてすみません…でも、どうせ脱ぐんですよね?着たら汚れちゃうから……』
僕の足にAの手が触れる
ヒヤッとした冷たさにビクッと身体が跳ねた
首にフッと暖かい息を感じて、外れそうになったリミッターを抑え、Aの手を掴んだ
その手は最初握った時より冷たくて、冷え切っていた
降「ッA…シャワーお湯使った?」
僕の質問が予想外だったのかパチッと瞬きをした後首を横に振った。
不思議そうに「水ですけど」と返すAの髪に手を置く
降「……お湯の使い方分からなかった?」
『え、っと……女は水で身体を洗う物だってご主人に言われてたので、お湯は使った事ないです』
降「っ、そうか………A。今の主人は僕だろ?行こう、僕が正しい事を教えてやるよ。」
『正しい…?』
Aの手を引き風呂場へと連れていく。
椅子に座らせレバーを回して温度の調節を行った
今、身体が冷えている状態で熱めの温度は低温火傷を起こす可能性がある
ぬるま湯から熱めの湯に、、、
『降谷さん…いいんですか?御奉仕しなくて』
降「バッ……ッ、はぁ…言っただろ。家族だって……家族はそんな事しないよ」
『でも意識はしてましたよね?』
降「ッあぁー!うるさいうるさい!ほらこれでもう1回身体洗って!髪はこれで身体はこれ!
しっかり洗って服を着て出てこいバカ!//」
『っ、は、はい』
キョトンとした表情のAにシャワーを押し付けて風呂場から出る
扉越しにシャワーの音が聞こえ、ハァ〜っと大きなため息をついた
降「意識しない訳がないだろ……僕はAが好きだったんだから…//」
暑くなった顔を手で仰ぎ冷ましながらキッチンへ向かい、晩御飯の準備に取り掛かった。
『………………………変な人…』
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降谷の嫁。。(プロフ) - えー (2023年1月12日 11時) (レス) @page16 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
赤井秀一(プロフ) - 実に面白い。。降谷くんがんばれ! (2023年1月10日 11時) (レス) id: 4c06de93fc (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらい@マサイさん» 組織にいたのはヒロの妹だったも素晴らしい作品ですよ! (2023年1月5日 23時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 降谷の嫁。。さん» 嫁ちゃんだ…!やっと私の元に🥹 勝手に嫁ちゃんがコメントしてる作品は人気作品と認証してます…。 好き言って貰えて感激です🥲💕︎ (2023年1月5日 20時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらいちゃんの作品好きだわ^_^ (2023年1月5日 18時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年1月5日 15時