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『にゃぁ。にゃ〜?』
「ンナァーー」
『…………ふん…多分こっち』
道で寝ているぶち猫に話しかけ、学校への道を聞いている。
絶賛迷子中である。
『…………あれ、さっきもここ来た……………………帰りたい…』
いつの間にか1周回っていたみたいで、気が付けばさっき道を聞いた猫とまた出会った。
普通に学校に向かって歩いて居るはずなのにおかしいな……
ピタリとその場に立ち、近くにあった自動販売機で水を買おうとしたら万札しか無く肩を落とした。
『帰ろうかな…………』
歩くのも面倒くさいし、何より転校してきた時点で面倒くさいのに……その上遅れたとか余計に面倒くさい…………
さて、どうしたものか……と考えて居ると、私の横にある扉がガラリと開かれた
「ん?おいお前!!」
『ッ!………………ごめんなさい。1万円札しかないので勘弁してください……』
「おぉ〜そんだけあれば…………ッじゃねぇ!お前!今の時間学校だろうが、いっちょ前にサボりか?」
『………………』
「…………ああ?」
『………………あっ。なるほど………私、迷子です。初めての土地なもので…』
「返事遅せぇな…………その制服。烏野高校だろ。」
『一応……今日から…………あ、1時間前から、そうですね』
「…………あぁ〜……あれだ。この坂真っ直ぐ上んだろ。んで、ちょい下れば見えっから。」
『わぁ、ご親切にどうも…………帰る所でしたぁ』
「おいおい…………あんまボーってしてねぇで、真っ直ぐ進めよ真っ直ぐ」
『はぁい…ありがとうです。バイバイお兄さん』
親切にしてくれた人には丁寧にって親から教わってきた私は、なるべく身体を動かさず胸元で小さく手を振り、仕方なしにおじさんに教えてもらった道を向かうことにした
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とむ - 一番好きなストーリーです‼︎更新ファイトォ〜〜❣️ (4月5日 0時) (レス) @page30 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
空 - マジおもしろいです❗更新頑張ってください❗応援しています🎵 (3月24日 19時) (レス) @page23 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2024年2月25日 14時