クリスマスは特別な日 ページ9
今日はクリスマス
恋人たちが幸せを過ごす年に一度のイベント。
それは勿論オレ達も同じ、特別な日……
「だったんだけどな〜……」
部屋で1人炬燵に入りながら片手でシャンパンの入ったグラスを揺らす。
オレ達が恋人になって、何度目かのクリスマス。
珍しく2人の休みが被り初めて2人で過ごせる日だった
でも、オレより立場の高い零は仕事で呼び出しを喰らい警視庁へと向かってしまった
「零のバカ…」
せっかく料理頑張っていっぱい作ったんだぞ……
零に喜んで貰いたくて、頑張ったのに……
警察と言う立場では仕方の無いことだってオレだって理解出来る
今までのデートも、呼び出されたり事件に巻き込まれたりしてまともに出来たことなんて一切なかった
それでもオレは良かったんだ…
そんな零が好きだから、オレは零と付き合ったんだから……
でも……でもさ、今日ぐらいは………
「一緒に過ごせるって思ってたのにな……」
じわりと揺らぐ視界に持っていたシャンパンを一気に喉に流し込む
乾いた喉に炭酸がパチパチと弾ける
「…………だぁぁあ!もう知らねぇあんなやつ!!零が帰ってくる前に全部食ってやる!!」
ヤケになったオレが箸を掴み机に並べられた料理に箸をぶっ刺そうとした時、タイミング悪くインターホンがなった。
最初は零が帰ってきたのかと嬉しくなったけど、よく考えてみれば零は合鍵を持ってる訳でインターホンを鳴らす必要が無い。
クリスマスの新手の勧誘か……と思いながら少し警戒を込めて扉をゆっくりと開いた。
「は、はい……どちらさ………………は?」
扉を開け目に入ってきたのは真っ白なバラの束だった。
予想外の来訪にピタリと動きを止めていると、バラの後ろから「バァッ」って子供みたいに零が顔を出した
零「はい。あげる」
「…………えっ、ちょっ、な、なにこれ!」
零「ん〜……サプライズ?」
「呼び出しは!?」
零「嘘」
呼び出されたりはずの零が、オレにバラを押し渡し靴を脱ぐ
遅くなるって聞いていたから驚きが更に倍増していた。
サプライズとしては大成功だけども!!
零「ほら中に入ろう。今日は冷える」
ニコリとオレに笑みを向けマフラーを外しながらリビングに向かう。
色々と問いたい事はいくつもあったが、オレはとりあえず零について行くことにした
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つぐみ - 心がポカポカしました!更新ありがとうございます! (2022年12月25日 0時) (レス) @page10 id: 2946bee666 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - クリスマス寒波ですごく寒いですね。寒くて凍えるので、零景のクリスマスか年越しのお話で暖めていただけると嬉しいです!ご検討お願いします。 (2022年12月23日 22時) (レス) id: 2946bee666 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - 新妻エプロンを着てお約束の台詞を言った時の景くんは、きっと可愛さが天元突破してた。零さんがうらやましい…! (2022年12月15日 23時) (レス) @page8 id: b9f39745af (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - つぐみさん» つぐ様ではないですか!一緒だ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ ほのぼのも良きですねぇ…新婚夫婦的な感じの! (2022年12月10日 21時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - 零景、私も好きです!2人でお家ごはんとかも見てみたいです。お味噌汁は必ず景(嫁)が作るとか。 (2022年12月10日 20時) (レス) @page2 id: b9f39745af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2022年12月10日 7時