21話 - ネコとカラスの再会 ページ7
繋「音駒戦のスターティングはこれで行く。」
【前】澤村・日向・田中
【後】東峰・月島(西谷)・影山
烏養さんが指定したのはこの七名。
一年で俺と山口が外れた
こうなる事は、分かり切っていた……だから、大丈夫だ。
繋「顔合わせて間もない面子だし、そう上手くいくとは思ってねえ。凄腕のリベロが入ったから、エースが戻ってきたからよし勝てる、ってわけじゃねえぞ。
勝つのは、繋いだ方だ。このメンツでどのくらい戦えるかカラスの宿敵、猫との勝負だ」
「「「あス!!」」」
メンバー発表後、各それぞれにバラけ片付けに入る
モップを持った俺は縁下先輩と一緒にモップがけしようとした。
そんな時、俺は烏養さんに呼び止められ、近くに駆け寄る。
繋「A。お前は後半戦に出てもらう」
『後半、ですか?』
繋「音駒の戦術。個人の能力や特徴、性能を観察して欲しい」
『なるほど……』
繋「今回は練習試合だからな。コイツらを成長させるチャンスだ。
だからお前の観察眼と、力と、頭脳が要だ。後半戦ではそれを活かしコイツらを巧く使え」
『つ、使うって、言い方……』
繋「お前が操るんだ。普段ハイハイ言って先輩の命令に従うだけじゃなく、先輩をコキ使う。って考えんのは最高だろ」
『!…………あーーー、それ最高ッスね』
繋「だろ!」
『烏養さんも悪い考え持ってますねぇ』
ニシシッと歯を見せ笑う烏養さんに、バシバシと背中を強く叩かれる。
一撃一撃の強さが半端なくて、何か出るかと思った……
『じゃ、じゃあ俺も片付け戻ります』
ぺこりと頭を下げて戻ろうとすると、背後の扉が開き両手に紙袋を持った清水先輩が入ってきた。
その紙袋の中には、袋に包まれた何かが入っていて、床に置いた音はかなり静かだった
清「先生。クリーニングとか直しとか終わりました。」
武「あっできた?!ユニフォーム!」
日「!ユニフォーム…?!」
武「そう!順番に配っていくから呼ばれた順に取りに来てください」
武田先生からユニフォームが一着一着と手渡しされていく。
一年の順番になり、俺が受け取った番号は13番。山口の次。一番最後
真っ黒な衣服に、白でシンプルに数字が描かれている
まるでカラスそのものみたいだ…

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黒猫(プロフ) - 続編希望です!大変だと思いますが待っています!! (7月15日 1時) (レス) @page30 id: 1007c929f5 (このIDを非表示/違反報告)
暁 朱雀(プロフ) - 続編希望です!いつでも待っています!! (7月15日 0時) (レス) id: 1c80823389 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいね(プロフ) - 続編希望です!楽しみに待ってます! (7月14日 23時) (レス) @page30 id: a12d659be7 (このIDを非表示/違反報告)
碧輪虹(プロフ) - 続編希望です!!よければお願いします🙇♂️ (7月14日 22時) (レス) id: 617399aba6 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - コメントにて、続編希望者が居た場合かきたいと思います。 それまで完結扱い (7月14日 21時) (レス) id: b5937c566a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2024年7月2日 20時