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タイムアウトが終わり、試合がスタートする。
変わらず日向にトスを上げるも、当たるか、横を掠めるかが続く
武「あぁっ、また返すので精一杯…、どうすれば上手くいくんでしょう……」
繋「……初めてのプレーをすぐできないのなんて当然だ。まあAは例外だけどな。」
武「彼の実力は底知れませんからね……本人がそれに気付いていないのが難点ですが…」
繋「仕方ねえんじゃねえか?ずっと、天才の隣にいりゃ自分が平凡に見えんだろ」
武「どう感じるかは本人次第ですからね…」
繋「平凡は平均に馴染めば、自ずと現実が見えて来るもんだ。」
武「……」
繋「でもまあ、誰でもどんなことだってやってみるから始まるんだ。チビで下手くそで単細胞。でもなんか、うちのじいさんが言ってたことを思い出す。」
武「烏養前監督ですか?」
繋「小さな巨人って前に烏野に居ただろ」
武「日向君憧れのエースですね!」
繋「名前のまんまだけど、身長は170そこそこで、最初はブロックに止められてばっかだった。
それが2年の後半には空中戦で右に出るものは居なくなった。ブロックの指先に当て、隙間を狙う…そうやって自分の戦える道を作っていったんだ」
武「……」
繋「……うちのじいさんがそいつについて言ってたことをすげー覚えてる……。」
─── ″翼″がないから、人は飛び方を探すのだ。 ───
何度目かのトスが日向に上がる。
誰もが、同じ展開を目に見ていた。
だが、
日向の手は、ボールの中心を捉え、ブロックを躱した。
勢いを付けたボールは、ラインすれすれに落ち、コートを出た。
武「あーっ、アウトかーっ」
犬「……すげぇ………すげえなショーヨー!!」
日「………もう一回!」

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黒猫(プロフ) - 続編希望です!大変だと思いますが待っています!! (7月15日 1時) (レス) @page30 id: 1007c929f5 (このIDを非表示/違反報告)
暁 朱雀(プロフ) - 続編希望です!いつでも待っています!! (7月15日 0時) (レス) id: 1c80823389 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいね(プロフ) - 続編希望です!楽しみに待ってます! (7月14日 23時) (レス) @page30 id: a12d659be7 (このIDを非表示/違反報告)
碧輪虹(プロフ) - 続編希望です!!よければお願いします🙇♂️ (7月14日 22時) (レス) id: 617399aba6 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - コメントにて、続編希望者が居た場合かきたいと思います。 それまで完結扱い (7月14日 21時) (レス) id: b5937c566a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2024年7月2日 20時