・ ページ3
──────翌日 5月3日
繋「よし、次は坂道ダッシュだ!そのまま一周して帰ってこい!始め!!」
日「うおおおおおおっ!!」
影「んぬッ!」
日「らああああっ!!」
繋「日向うるせえ!!無駄に叫ぶと後でへバるぞ!!」
日「そあっ!!ぬぅぅぅう!!!」
影「ッあ!てめぇ待てゴラァア!!」
飛雄と勝手に争って無我夢中に走っていく日向に、それにつられ後を追おうとする飛雄の首根っこを掴み止める
『ッ待て飛雄!俺が行くからおめぇは来んな!!』
影「あ"ぁ?!」
『すぐ迷子になるバカは突っ走んなッ!!!』
飛雄が追いかけなくなったのを確認し、雄たけびを上げながら走っていく日向の背中を追いかける。
でも、決してスタミナも体力もない俺は、口の中が血の味になりかけるまで無心で日向を追いかけた。
日「ぬあああああッ!!」
『ッぬおぉぉお!止まれッ……止まれってのッ!日向ボケぇぇぇぇえっ!!!』
日「うぬぐぇッ?!」
『ッハ…ハァッ……ハッ…………んぉぇ…ッ』
やっとの思いで日向の元まで追いつき、シャツの首元を掴み走るのを止めた。
落ち着いて呼吸をしていたら、咽喉が渇きに乾きまくって吐きそうになったけど、どうにか抑えれた…
『おまッ……突っ走りすぎッ……な、ぁ………』
日「わ、ワリィ………てか……ココどこ?」
『ァーーーー……明らか正規ルート外…だな……』
日「どっかで道、間違えた……?」
『だな…まあ、この辺なら俺も場所分かっから、学校まで一緒に………んっ?』
日「ん、どうしたA……ってこの辺で見ないジャージだな…………おーい!何してんの〜〜!」
『なッ…あぁもう、日向ーっ』
脇の通路に、一人で座り込んで携帯を触っている真っ赤なジャージの男の子を見つけ日向が駆け寄っていく。
その後ろを追いかけるようにして俺も小走りで向かう。
向こうも日向の事を視界にいれたらしく、一瞬ビクッとこっちを見たかと思うとすぐに目を逸らした。
『……ごめんな急に。なに。君迷子か何か?』
「え…ぁーー……そんなとこ…」
日「えっ、他所から来たの?」
「うん」
日「………それ、面白い??」
「えっ、うーん…別に…コレは……ただの暇つぶしだし…」
日「ふーん………」
会話が終わってしまい、沈黙の空気が流れ出す
→

298人がお気に入り

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫(プロフ) - 続編希望です!大変だと思いますが待っています!! (7月15日 1時) (レス) @page30 id: 1007c929f5 (このIDを非表示/違反報告)
暁 朱雀(プロフ) - 続編希望です!いつでも待っています!! (7月15日 0時) (レス) id: 1c80823389 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいね(プロフ) - 続編希望です!楽しみに待ってます! (7月14日 23時) (レス) @page30 id: a12d659be7 (このIDを非表示/違反報告)
碧輪虹(プロフ) - 続編希望です!!よければお願いします🙇♂️ (7月14日 22時) (レス) id: 617399aba6 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - コメントにて、続編希望者が居た場合かきたいと思います。 それまで完結扱い (7月14日 21時) (レス) id: b5937c566a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2024年7月2日 20時