【HQ / 男主】王様の側近 は 無自覚実力者です。 part3

22話 - ″鬼″と″金棒″ ページ11

「おーやってるやってる」


滝「あ〜、大野屋さんこっちッス〜〜」


嶋「たっつぁん。他にも声かけてたのかよ」


「オース」


滝「だって久々のゴミ捨て場の決戦だからな！も少しひと集まると思うぜ」


嶋「みんな仕事しろよ。俺もだけどっ」


「息子の運動会見てるみたいなモンだから良いんだよ！」


嶋「にしても………Aのアレ。そうしたんだろうな」


滝「んあ〜、なんかさっきから機嫌悪そうだもんなぁ……」





試合前のウォーミングアップの時、二階の応援席から聞こえる話声。
俺の顔に、さっきの件が出ていたようで、二階からでも見えるくらいにはハッキリ写っているらしい。

いや、別に罰ゲームだと思えばキスぐれぇどおってことないんだけど、
女に間違われてたことがむかつく…!!
それに、俺はアイツの事知らねえし、急に女扱いしてキスしてくるとか可笑しいだろｯｯ…！





大「A、そろそろ…」


『分かってますｯ！！』


大「お、おお…ならいいけど……」


『あのトサカ野郎……ぜってぇ試合でボロッボロにしてやる…………』


菅「Aが黒い発言を…っ！！」


影「まあ大丈夫っスよ。Aなら」


大「なんかあれだな……影山とAの信頼性って半端無いな」


影「………まあAは誰よりも信用してるんで。嫌いな時は嫌いっすけど」


『…………飛雄よぉ…せめて最後まで上げろよ。落としてんじゃねえよ。』


影「スマン！」


『思ってねえだろ！！』


影「おうっ」





いつもと変わらない飛雄と、普段のように対話していると、イライラの標準が徐々に下がって来たのを感じた。
とにかく。さっきの事は忘れる…！
後は試合で全部ぶつけてやる…ｯ

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す