私、あの名探偵達に目を掛けられてるみたいです。【名探偵コナン】×【鬼滅の刃】

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ピピピと機械的な音が聞こえ、液晶に目を移す。


体温は…、38.5分。ふぅ……、とため息をついて蝶屋敷の天井を見つめる。これ以上熱を上がらせないという約束の元、しばらく体調が良くなるまで見てもらう事にしたのだ。
私は断ったんだけど…、なほちゃん、すみちゃん、きよちゃんにね。

『Aさんはご自身をそっちのけにするところがありますから！！』
と見事に同じ事を言われてしまい…。

ちょっとショックを受けつつも炭治郎達を思い浮かべる。きっと、彼らは私を心配してくれたんだろう、主に炭治郎だと思うけど。

「しのぶ様！！！！」

バタバタと蝶屋敷には似つかわしい足音が聞こえて、思わず耳をすます。

アオイちゃんかな…？声からして、

「大変だそうです…！！！じょ、…じょ、……」
「どうしたんですか？ゆっくり落ち着いて…、」
「落ち着いていられません…！これを聞いたらしのぶ様も落ち着いているなんて無理です！！」


ど、どういう事、まさか、……！？


「上弦の鬼が出たそうなんです…！！しかも、炭治郎さん達が変わってくれたところで…！！」

まさか…が当たった。私が行かなきゃ、柱が1人でもいたら戦況が変わる、かもしれない。はやく、は、やく、…！！！


「しのぶさん！！！ごめんなさい、！！」

と大声で言いながら、隊服に急いで着替える。無茶な事はわかってる、でも、…！！
大切な仲間をそのままにして置くわけにはいかない。


「Aさん…！！！！！！」


私を引き止める様な声がするけど、構わず窓から地面に向かって飛び降りる。
元は私の任務だったんだから場所もわかる。

ぐらりと私の視界が揺れた様な気がする。でもそんな事気にするな。呼吸だけに集中しろ。

スゥゥゥゥゥゥゥ……と宙の呼吸独特の音をさせながら目の前を睨んだ。私を狙っているつもりなら、私から行ってやる。


仲間を容赦なく傷つける鬼であれば、私はその鬼を許さない。

上弦の鬼、待ってなさいよ…！！！！

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