検索窓
今日:18 hit、昨日:91 hit、合計:344,126 hit

memories21 ページ25

「鬼殺隊から連絡は?」

「まだ有りません。」
「疑われてるのか。」

上司と思われる人物は顔を顰めていた。一方、その部下だと思われる人物は慣れたと言う顔をしつつ、後ろの部下たちの様子を伺っていた。怖がっている。それはそうだろう。

この部署の中で一番怖いのはさっきから顔を顰めている男、降谷零なのだから。

「そんな所でしょう。降谷さん、あまり怖い顔をしないで下さい。部下達が怖がってますから。」
「風見、本部の目星はついているのか」
「巧妙に隠されています。」

風見と呼ばれた人物は手元のメモを見ながらそう話す。
優秀な上司と部下の様に見えるが、この上司、人使いが荒い。そこは直して欲しいと風見裕也も思っているに違いない。

「組織との関係は?」

「今のところありません。」

仕事的な会話。若干無機質に見える。そこに不思議な1人の子供がやってきた。

「安室さん、まだ返答は無いの?」
「安室さんと此処で呼ぶのはやめだと言ったはずだが。コナン君。それと、今のところ何も無いよ。」
「そっか。」

子供は少し肩を落とし、安室透、否、降谷零の事をジッと見つめていた。

「鬼殺隊は政府非公認組織だ。簡単にこちら側と手を組もうとは行かないだろう。」
「そうですね。もう少し調べます。」
「降谷さん。僕に隠してる事、無いよね?」
「無いと思うよ。また君を惑わせることはもうしない。」
「あの人達にもそれなりの思いがあるんだからね。公安のゼロだからと言って、それを俺は許さない。」

「ボクも、あの人達と関わって、やっと分かったけど。」

許さない、と言った時の目は少年の面影はこれっぽっちも残っていなかったと、後に風見は語る。

作者のtea time 05/28 追記あり →←memories20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (238 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
431人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くるみ(プロフ) - つんだこんだぱんださん» 投票ありがとうございます!!面白いと言っていただけてうれしいです…!200票目!記念ですね〜! (2020年11月3日 12時) (レス) id: 9fbaaf95e5 (このIDを非表示/違反報告)
つんだこんだぱんだ - とっても面白いです!あと面白度投票200票目でした! (2020年10月31日 15時) (レス) id: 428de47700 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ぽんちゃんさん» あ、リクエストですか…??? (2020年6月29日 20時) (レス) id: 59d90933a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 夢主、組織に目をつけられて、連れてくるよう命じられ、逆らえば殺される (2020年6月28日 14時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます…、漏れまくってますよね……(笑) (2020年6月21日 17時) (レス) id: 59d90933a5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くるみ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年5月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。