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『……私も、瑞稀くんと同じ方向の好きです、でも私の方が大きいかも』
授業の度に、ドキドキして、
問題を解くふりをして瑞稀くんの横顔を盗み見てたの知らないでしょ?
それに、わざと問題を間違えてたのだって。
「……ん、100点」
お互いに好きのベクトルを向けあっていたのに、ぜんぜん気づいていなかったんだなぁ、と気づく。
満足そうに笑う瑞稀くんを見て胸の奥がきゅっと締め付けられる。
『……満点のご褒美ないんですか?』
「何が欲しいの?」
デートもしたいし、ハグも欲しいし、キスも。
欲張りな私が姿を現して瑞稀くんへのオネダリで頭の中を埋め尽くす。
『ここ、』
自分の唇を人さし指で、トンと叩くときゅっと目が細められ、甘い口付けを与えられる。
これからはペナルティのキスじゃなくて、ご褒美のキスに変えてくれないかなぁ?
その方が勉強頑張れるもん、
……そもそも好きな人からのキスなんてペナルティにならないしね?
「ご褒美もペナルティもキスってどうなの?」
『……ご褒美に変えてください』
そう言うと、少し考え込んだように顎に手を当てて首をかしげた。
「俺がしたい時はしちゃダメなの?」
『っ、』
思わず絶句、だって瑞稀くんがそんなことを言うなんて。
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kiyoko__KING(プロフ) - 瑞稀くんの俺様帝王感ツボです。いつも癒しありがとうございます。 (2019年4月21日 0時) (レス) id: e9d1effcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんさん - 井上瑞稀くんが好きで読んでみました。同級生とかの話もすごく好きなんですが、瑞稀先生...(言ってみたかった)..めっちゃアリだぁー と楽しみながら読んでました!アオさんのDistinyも読みました!とても感動しました!次の投稿楽しみにしてます! (2019年4月15日 18時) (レス) id: e75be039f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年4月14日 16時