とある日のいざこざ02 ページ10
…
「なんで、」
『は？』
「なんで、キヨくんにそこまで言われなきゃいけないの？わたしが誰と仲良くなったって、誰と恋したっていいじゃん」
久しぶりに声を荒らげてしまった
昔からわたしの周りの交友関係を把握してて、それこそ彼氏とかも知ってた時もあったけど
ここまでトゲのある口出しをされたのは初めて
「ごめん、…帰るね」
荷物を持ちキヨくんの家を出ようとしたら、思いきり腕を引っ張られた
『まだ話し終わってねぇよ』
「いたいよ、キヨくん…」
腕を離そうとしてくれない
「…ねぇ、離して、」
『そいつと付き合うの？』
「分かんないよ、そんなのまだ」
『だからその曖昧な感じが腹立つんだよ』
腕を握る手に力が入る、痛い、少し涙が出そうになる。それに気づいたのか腕から手が離れていく…
『あ、悪ぃ』
「もうやだ、」
『だから、ごめん』
「キヨくん怖い、」
涙目でばいばい、と小さく告げると逃げるようにキヨくんの家をあとにした
エレベーターにも乗らず、走って階段を下った
…
『Aちゃん！』
はぁはぁ、と息を切らしながらフジくんが追ってきた。キヨくんは居ない
『ごめん、止めれなくて』
「フジくん悪くない、大丈夫。わたしこそ変なとこ見せてごめんなさい」
『とりあえず…俺も荷物持ってきたから、家まで送る』
バックから車の鍵を取りだした
まだ早い心臓はおさまらない
、
(落ち着こう)
…
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紫蒔(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます！もう本当にストーリーが素敵で、表現もとても素敵で、いつも更新楽しみにしてました！この作品に出会えて良かったです。素敵な作品をありがとうございました!!! (2019年11月22日 18時) (
レス) id: 5eda3143a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mao. | 作成日時：2019年8月22日 2時
