聞けないボク ページ26
…
Aと俺がよく地元に居た時行ってた居酒屋へ入る、こじんまりした個人経営の居酒屋だ
『おお、キヨくん久しぶり』
大将が挨拶してくれた、そしてAへ視線を移す
『え、キヨくんがAちゃん連れてきた！』
と、びっくりして女将さんとじゃれ合う大将
『はじめまして、』
Aが挨拶し、何か他愛もない話をし、席へ案内される
一通り飲み物やら食べ物を注文する
『アットホームで素敵なお店ですね』
「昔から来てたからな」
『キヨさんがなんか、こういう雰囲気のお店来るの意外です』
「流れで行きつけみたいになってた、顔見知りになったらワイワイするのも悪くないなって」
はいどうぞ、と女将さんが飲み物を持ってくる、2人で乾杯する
『なんか、初めてキヨさんに会った時のこと、思い出します…』
「今日は、お互いお酒控えような」
『うん、』
時々出るタメ口、笑顔が増えたA、会っていない2ヶ月の間何があったか気になるけど
また色々聞きすぎて距離を取られることが怖い
『あ、そういえば2月頃にアメリカでの撮影終わります！』
「おお、もうすぐだな」
『だから、帰ってきたら、また遊んでくれませんか？』
「断る理由がない」
『よかった』
「それと…」
『なんですか？』
「やっぱり敬語なし！」
『まだ気にしてたんですね、それ』
「友達なのに敬語はいやだ」
『確かに…』
「言い出しっぺはAなんだから、ちゃんと直せよ！」
『分かったー！』
数時間居酒屋で飲んで、Aが宿泊するホテルまで送っていく事にした、思いのほか近かったから歩きだ
『うぅ、寒い』
「俺は慣れてる」
途中コンビニで買ったカイロを握りしめるA
『寒いけど、人はみんな優しいから暖かい』
「北海道、いいとこだろ？」
『うん』
ふと、視線を上げると木から雪が落ちてきた
咄嗟にAの手を握り引っ張る
「大丈夫？」
『うん、雪少なかったし、あたってないよ』
「よかった、あ、ごめん」
握っていた手を離そうとする
『寒いし、このままじゃ、だめかな？』
「いい、よ」
手を握りそのまま歩き出す
なんでそんなことを言うんだろう
聞けない…
、
(聞けない)
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*:まりな:*(プロフ) - mao.さん» 第２章どころか３週目です(笑) (2019年12月1日 1時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
mao.(プロフ) - まりなさん» 度々コメントありがとうございます！！あれですね！分かります（笑）引き続き第2章も楽しんで頂けると幸いです☆*° (2019年11月1日 23時) (レス) id: 3c76f87019 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - うわああ！返信が来るなんて… もうアレだね！ほら、あれ、(褒め言葉) (2019年10月27日 8時) (レス) id: 09dc9c6a8c (このIDを非表示/違反報告)
mao.(プロフ) - まりなさん» ありがたき天才という言葉ありがとうございます！更新少しあいてしまいましたが…頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: 3c76f87019 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - おもろいなぁ… 天才ですね！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 09dc9c6a8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mao. | 作成日時：2019年8月19日 0時
