【裏天王()】第一次まとも戦争 ページ7
全ての始まりは、第一裏天王()じのが発した「天王()って皆人外なんだなあ」という一言だった。
場所は裏天王()が数多く所有するアジトの一つ。高層ビルの一室で、初めて足を踏み入れた者は百人規模の会社かと見紛うほどに広い。
そんな持て余すほど広い部屋の上座、パソコンと資料だけを置いた整頓されたデスクにパンツスーツ姿のじのが座っていた。天王()についての極秘資料を1枚ずつぱらぱら眺めている。
向かいのデスクには第三裏天王()、めいろが座っている。ニワトリの着ぐるみパーカーのせいでその一角は異様な雰囲気をかもし出している。
「人外だね。ちょっとよく話を聞きたい。体の構造とか知りたい」
と、チョコをつまみながらめいろが頷く。今日はもう片方の手にお酒はない。
黙って手を出すじの。めいろも黙ってチョコをひとかけら手渡す。じのは嬉しそうにチョコを口に入れて言った。
「宇宙人に未知の生物、女神に…私らもまだ良くわかってないもんな」
「そこに惹かれたんだけどね」
「まあね」
天王()5人が天下を取るために。
天王()の名を世に轟かせるために。
我々は呼ばれずとも自然と集まった裏方なのだからーーと呟くじの。
にこりと微笑むめいろ。チョコをもう一つ口に入れ、黄緑色のオフィスチェアに背中を預けた。
「そう考えると裏天王()は全員人間かぁ。まともだなあ」
「一番まともなのは私だけどね」
「ん?」
「え?」
ぴたりと動きを止める二人。
互いに笑顔のまま、空気だけが異様な色をまとって渦巻き始める。
「聞こえなかった?一番まともなのは私、第一裏天王()じの。異論は認める」
「異論しかない。一番まともなのは第三裏天王()めいろさんでしょ。異論は認めない」
「まともって言う奴がまともじゃないんだぞ!あっ、私のさっきの発言は撤回させてもらって。私はまともじゃない。ええ」
「じのさんがまともじゃないのは知ってるから大丈夫」
「違うんだ待ってくれ!」
「じのさんもめいろさんもまともじゃないよ。まとも一位はうりさん。当然だね」
凛としたソプラノの美しい声がして、二人は振り返った。
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めいろ(プロフ) - 天王()以外の第三勢力による作品につきましては「ファンによる二次創作」と称し二次創作タグをつけております。裏天王()が微妙な位置づけのため二次創作とタグ付けしましたが、今回のように誤解を生む可能性を考慮し、二次創作タグを外します。ありがとうございました (2018年9月26日 3時) (レス) id: 31367e4336 (このIDを非表示/違反報告)
めいろ(プロフ) - まるさん» 閲覧&コメントありがとうございます^^身内ネタのため、誤解を与えてしまったようです。当作品は創作でございます。天王()メンバー全員が、自身で作ったキャラクターに自身の名前をつけております。そのためメンバーが作った作品はオリジナルとして出しております。続 (2018年9月26日 3時) (レス) id: 31367e4336 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月25日 21時) (レス) id: e6f4a54f51 (このIDを非表示/違反報告)
めいろ(プロフ) - 猫犬さん» あ!!重傷の人だ!!!笑ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2018年9月23日 23時) (レス) id: 31367e4336 (このIDを非表示/違反報告)
猫犬 - わーい!!!!めっちゃ面白い!続き全裸待機する( ˇωˇ ) (2018年9月22日 19時) (レス) id: 21c60ad337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいろ | 作成日時:2018年9月17日 4時