16話 2人の悪巧み ページ16
アズールside
そんな中彼女は何か閃いたようで手をぽんと叩いた。
貴｢あ！そうだ。その能力を使って、ここで商売でも始めたら？｣
彼女のその一言で頭の中にひとつの案が浮かんだ。
ｱｽﾞ-ﾙ｢商売ですか…。いいことを思いつきました。
今度期末テストがあるじゃないですか。
過去100年分のテストの出題傾向を調べ、対策ノートを作りましょう。
そしてそれを契約に使い、取引という名の商売をしましょう。｣
貴｢いいわね。それで、その対価は？｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢上位50以内に入れなければ得意な魔法を貰うことにします。
僕の予想では確実に70名の方が契約に同意するはず、入ってすぐの大事なテストですので。｣
貴｢なるほどね。つまり必然的に50位から落ちる人が出るって事ね。
こちらは魔法も手に入るし、いい考えね。｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢えぇでは早速宣伝の方の手伝いをお願いしても？｣
貴｢まだよ。｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢え？｣
驚き彼女を見れば悪い顔をしていた。
貴｢まだ話の途中よ。ここからが本題なのよ。
…得意な魔法を使える生徒が激減したら、この学園にも被害が及ぶ。つまり学園長が困るでしょ？｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢えぇ、確かにそうですね。｣
貴｢だからそれを利用するの。
生徒に魔法を返して欲しければ、こちらと取引をするように。｣
ふふ…貴方は本当にどこまで恐ろしい人なんでしょう…
ｱｽﾞ-ﾙ｢では、オクタヴィネルにカフェを作るのはどうでしょう？
そこで本当の商売が出来ます。
もちろん利益の10％は学園に収めます。
そして契約していた生徒たちにはそこで働いてもらいます。
これぞWinWinの関係。｣
貴｢…カフェ…。ふふ…いいわねそれ。凄く面白そう…。
なら宣伝の方は任せて。もちろん100年分のテストの下調べも手伝うわ。｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢ありがとうございます。では頼みました。｣
貴方は実にいい相棒になりそうです。
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ヒスイ(プロフ) - 名無しさん» 感想ありがとうございます！嬉しいです(*^^*) (2022年9月5日 21時) (
レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とっても面白かったです!!思わず、顔がにやけてしまいました! (2022年7月23日 18時) (レス) @page50 id: 47c8a79880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年7月31日 0時
