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61話 ページ26

部屋にもいないし教室にもいなかった。




フロイド「どこにいんの……。」




いつもだったら直ぐにアイツに見つかるのに、いざ探すと全然見つけられなくて……。



ふと空を見上げて思いついた。



上に登れば見つけられるかもしれない。



学園長室がある棟へ向かう。



階段を昇った時、やっと君を見つけた。





フロイド「…A…っ…!」





声をかければ驚き顔を逸らすと逃げるように階段を駆けていく






貴「っ!!」





フロイド「待てよ……」





その腕を引っ張り壁に押さえつける






貴「……っ……なんですか…。」





どこか脅えたようにオレを見上げるAを見て少し寂しい気分になった。





フロイド「………この間はごめん……酷いこと言って……」




何故か嫌われたくなくて、素直に謝った。




貴「……全然気にして無いですよ…大丈夫です!」





そう優しく微笑むAに少しだけ胸が暖かくなった





貴「……あの…用事があるので…そろそろ退いて貰えると助かります…」




フロイド「……どこ行くの。」




貴「学園長の所に書類を……。」



フロイド「……行かないで……。」





ふと出た言葉…何故か分からないけど、離したくなくて




貴「え……?」




フロイド「……行っちゃダメだよ。」




ぎゅうっと抱きしめる




貴「どうしたんですか……」




心配するようにそっと頭を撫でる暖かい手に、ふと涙が出そうになった。




フロイド「Aがいなくなっちゃいそうな気がして……。」





貴「…もう、いなくなりませんよ。」




その言葉に何故か胸が締め付けられた。




フロイド「……なら一緒に行ってもいい?」




貴「はい。」




優しく笑う君の手をぎゅと手を握る




貴「へ、」



フロイド「逃げないように。……嫌だった?」





貴「…………嫌じゃないです…」




なんでか分からないけど、君に触れたくなったんだ。

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イロ(プロフ) - すごく良かったです。最近、ヒスイ様の作品を深夜に拝見させていただいております。その度に、感動して、涙が出て、、本当にいつも素敵な作品ありがとうございます。これからも拝見させていただきます。 (2023年3月8日 22時) (レス) @page37 id: 3b41e00f46 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - やばいですめちゃくちゃ泣きました。最後のアースラ本当にありがとうもう感謝しかないです!アースラありがと〜✧⁠\⁠(⁠>⁠o⁠<⁠)⁠ノ⁠✧ (2022年9月7日 18時) (レス) @page37 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - あああああっフロイド、小エビちゃあああん!泣いたわ!ヤバイ! (2022年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - Milky chocolateさん» Milky chocolate様!嬉しいコメントをありがとうございます!!!励みに更新頑張ります!!!これからもよろしくお願いします! (2021年11月6日 12時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
Milky chocolate(プロフ) - 前作から陰ながら応援させていただいていた者です、、、いつも更新楽しみにしてるので自分のペースで更新頑張ってください! (2021年11月6日 11時) (レス) id: c42a942648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作成日時:2021年10月30日 10時

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