【ツイステ】私がいない世界【フロイド】

48話 ページ13

フロイドside




今日はジェイドのクラスとの合同授業。



変な編入生のアイツもいるんだっけ。



そんなことを思いながら、いつも見ていた窓側を見れば、



風が吹き込んできてふわりとカーテンが靡く。



何故かそれが懐かしくて、思わず見とれた。



そしてそのカーテンの先に、微笑むアイツがいたんだ。



『フロイド先輩！』



記憶のどこかでアイツの声が聞こえてきて、




何故か胸が痛くなって、雑念を振り払うように顔を逸らした。




いつも小エビちゃんを考えていた筈なのに……




今はアイツの事で頭の中いっぱい……。




訳わかんねぇ……。




ちらりともう一度横目にアイツを見てみれば




ｼﾞｪｲﾄﾞ｢流石はAさん！2年の教科も完璧ですね。｣




貴｢それを言うならジェイドこそ余裕でしょう……アズールがまた悪徳商法に走らなきゃいいですけど……もしそうなったらまた止めるの手伝ってくださいね｣




ｼﾞｪｲﾄﾞ｢ふふ…そうですねぇ…｣




貴｢絶対止める気ないですよね！！もう…ふふ…っ｣





なんてジェイドと仲良さげに笑い合う姿を見てまた胸がちくりと傷んだ





ﾌﾛｲﾄﾞ｢あー…うぜぇ…｣



机を蹴飛ばし席を立って出口へと足を進める。




ﾄﾚｲﾝ｢待ちなさいリーチ……｣




止めるトレインの声を無視して



最後に教室を振り返れば、心配するように眉を下げるアイツが目に入った。



笑って欲しいなんて思うオレはどうかしてんのかな……。

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