【鬼滅の刃】君がため《短編集》2

死者7人『桜のように』 ページ16

一人、真っ暗な世界を歩いていた。



「ここはどこ…？」



あぁそっか…私…。死んだの？




真っ暗な世界に7つの光が集まって人の形になった




「よく頑張ったな…！だがまだ君はやるべき事がある！」




「煉獄さん…！」




「そうですよ…Aさんにはまだまだやるべき事があります。皆、あなたを待っているんですよ？」




「しのぶちゃん…！」




「君がいなきゃ誰が怪我人を癒すの？大丈夫。君なら出来る。」




「時透君…！」



「あぁ…最期にAに合わせてくれるとは、有難い…南無南無…」




「悲鳴嶼さん…！」



「色々良くしてくれて、ありがとう…兄ちゃんの事…よろしくな…。」



「玄弥君…！」



「Aちゃん…大丈夫よ。ずっと皆見守っているから！私達はずっとお友達よ！」




「蜜璃ちゃん…！」



「そうだ。俺達が居なくなる分お前には負担を掛けることになるが…。だが俺達はずっとお前の記憶の中で生き続ける…。だから早く行け…。長居し過ぎだﾈﾁﾈﾁ」



「伊黒さん…！」



7人の手が私を優しく押し返す



その時世界が崩れ出し、体が落下する。7人は段々と見えなくなって…



「行かないで！！皆…私も行くから！！！」



そんな私の声も7人には届かない。



「「「ありがとう…」」」



そう言って7人の人影は桜のように散っていった…。

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死に行く貴方を追いかけて

行かないでと叫ぶ君

桜のように消えて散りゐく

我妻善逸『馬鹿』→←煉獄杏寿郎『約束』

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