【鬼滅の刃】君がため《短編集》

錆兎『きっと』 ページ44

貴方side



目を覚ますと…あの場所に居た…。



貴「え…どうして…」



ここは…藤襲山…。



そうか…これは…夢…なのか…。




だって…みんなと戦い…仲間を失ったこの場所で、



…居るはずのない貴方が居たから…




？｢よかった。目が覚めたか！｣




貴「さ…錆兎…？」




錆兎｢俺を知っているのか？｣




貴「…私…。A」




錆兎｢A？！…まさか…。未来から…とか？｣




貴「え…？これ夢じゃないの？」




錆兎｢…夢じゃない、現実だ！｣



ほっぺたをつねって痛がる私を見て笑う錆兎



錆兎が生きている…それが嬉しくて…



だけど…ここが本当に過去ならば…未来を変えられる…



その時。あの鬼が襲ってくるのが見えた



貴「全集中 水の呼吸 壱ノ型 水面斬り(みなもぎり)」



私は奴の首目がけて日輪刀を振り下ろす



鬼の首が体から離れる


なんだ…意外とあっさり倒せたじゃないか…




錆兎「！！ヒスイ…強くなったんだな…」




体が煌めく…そっか。私の使命は錆兎達を助けることだったのかな？



貴「錆兎…私は未来に帰らなきゃいけないみたい…

過去を変えた事で未来がどう変わるのか分からない。

でも…きっと…きっと…!!また会えるって信じてる！！！」


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気が付くと元の時代に戻っていた



なにやら後ろから楽しそうな声が聞こえる



真菰｢今日の柱合会議、みんなに会えるの楽しみだね！｣



冨岡｢あぁ。今日はどんな話があるのだろう｣



真菰が生きている…！義勇が笑っている…！




？｢あ…A！探したぞ？さぁ早く行こう！｣




そう手を差し伸べる大人になった大好きだった貴方の姿…




貴『…錆兎…！！うん！行こう！』



これからもきっと私が貴方達を守ってみせるから…

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