【鬼滅の刃】君がため《短編集》

不死川実弥『理由』 ページ43

不死川side




蝶屋敷にて、怪我の治療を受けている時だった。




貴「稀血って…美味しいんですかね？」




いきなりそんな突飛押しもない事を聞いてくるA




不死川「は、はぁ？！」




驚きのあまり変な声が出る




貴「鬼が酔うほど美味しいんでしょう？

味、気になります。」




そう言いペロリと俺の血を指にとって舐めるA




何故かその姿が綺麗で思わず見とれた…。




貴「甘い…。まるでおはぎみたい。」




どうやら俺の血は、おはぎの味がするらしい…。




おはぎ…食べすぎたか？




貴「あら…？不死川さん、顔、赤いですよ…？もしかして傷口からばい菌入って熱があるんですか？」




そう言うAの手が額に触れる。




冷たくて気持ちいい。



ベットに寝かされると、タオルで優しく看病してくれるA。




本当は切り傷からの熱じゃねぇのに…




本当は…恋煩い…恋の病気だなんて、言えねぇ…。




でも…やっぱり好きだなぁ…。




優しく微笑みかけてくれるAに今日も恋をした




彼が稀血を使って鬼退治をする理由の一つに、


貴方に会うため。そんな理由があるんです。

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