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鬼舞辻無惨『君に溺れる』マリイさんリクエスト ページ36

無惨side



無惨「A…来い…。」


貴「はい。無惨様…!」



今日も愛らしいAは変わらず私を見てくれる




無惨「今日は大事な話がある。」



Aと出会って何年経ったのだろうか。



初めてであったあの日のことを思い出す




その日は一つの家を襲った。




最後、地下に残っていた少女を見つけた。




少女は怯えることもなく真っ直ぐな瞳で私を捉えた。




貴「綺麗…」



血濡れた私を見てそう言う少女




無惨「何が綺麗なのか?」



貴「白い肌も。赤い目も。みんな綺麗。それに。貴方は強いじゃない。」



真っ直ぐ私を見る少女の瞳は、嘘をついていない、綺麗な瞳だった。




貴「みんなを殺してくれて。ありがとう。」



恐らくこの家の者に何らかの原因でずっと閉じ込められていたのだろう



私は少女を生かす事にした。鬼ではなく、人の子として。




無惨「名前は…」




貴「A。」




何故か分からないが、Aの瞳に強く惹かれたのだ。



無惨「A…私と共に来い。」



初めての感情。自分の心の変化に少々苛立ちを感じたが、



何故だがそれも悪い気がしなかった。



それから2人で生活するうちにその感情の事がだんだんと正確に分かってきた。




貴「無惨様…!」




そう私を呼ぶその声も、私を見るその瞳も全てが


愛おしい…Aの全てが愛おしいのだ。


そう。この感情の名前は愛情という物だ。





貴「無惨様…無惨様!大事な話って…」



無惨「A…私と結婚してくれ。これからもずっとそばにいて欲しい…。鬼ではなく、人として。」


優しくAを抱きしめる



貴「無惨様…私も…無惨様の事が好きです…大好きです…。こちらこそ…宜しくお願いします…!!」




顔を赤らめながらちいさな声でそう言うA。




無惨「私はA…お前を愛している」




愛おしいAの唇に触れるだけのキスを落とす。



優しく愛そう…決して失わない様に



君がくれたその初めての感情を…その変化を…。忘れないように…



今日もまた、Aと言う底無しの沼に溺れているのだ。

鬼舞辻無惨『敵わない』マリイさんリクエスト→←煉獄杏寿郎『忘れない』



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ミナ - まって悲鳴嶼さんのやつで涙出たどうしてくれるんですか(褒め言葉) (2020年5月19日 16時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - かなめさん» ありがとうございます!! (2020年5月12日 14時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - 最高です! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 0656092239 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 雪凍 冷優さん» わー!ごめんなさい!お優しいご指摘ありがとうございます! (2020年5月11日 17時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
雪凍 冷優 - コメント失礼します!作者さん!間違いがありましたので指摘させていただきます……。塁⇒累 です。間違えやすいですよね汗私も最初間違えました汗 (2020年5月11日 17時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:♪ヒスイ&みよ♪ | 作成日時:2020年4月26日 1時

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