【鬼滅の刃】君がため《短編集》

宇髄天元『素直になれない』 ページ31

貴方side




宇髄「派手に俺の4人目の嫁にならねぇか？」




そう毎回の如く言ってくる音柱こと、宇髄天元。



派手なものが好きで、嫁は3人もいる。



もちろん私の答えは、



貴「嫌です。私、派手な人は嫌いです。それに4番目だなんてもっと嫌です。

私は、私ひとりを愛してくれる殿方様と結婚します。」




即答だ。



まずなんで私みたいな地味な女を口説くんだろう…。



その方が派手に面白いだろ？とか言いそう…ムカつく…。




宇髄「やっぱりお前は派手に面白い奴だな！最高に派手だぜ！」



訳わかんないし、なんか地味に合ってたし…。



呆れ、その場を去ろうとする私…だがその手を掴まれ引き寄せられる。



宇髄天元の胸元にすっぽりと収まる




宇髄「派手に考えといてくれよォ！」




そう言いポンポンと頭を撫で、離れ行くその人。





貴「考えるも何も…結論はさっき…」




そう言い返すも既に宇髄天元の姿はなく、ただの独り言へと変わった。



貴「は、派手に恥ずかしいじゃない…。」



なんてうっかり口癖まで移ってしまう。




そんなある日のこと、宇髄天元と合同任務に嫌々ながら出た。




宇髄「今日も派手に面白い顔だな」




会って一言目がこれ…。本当になんなの。




貴「喧嘩売ってるんですか？」




私がそう言うと彼はニッと笑い鬼が出たという村へと向かう



私は村の周辺から捜索をすることにした。




だけど宇髄さんと離れてから何故だが胸騒ぎがした。




貴「嫌な予感がする…。」

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