【銀魂】君が好き3《短編集》

坂田銀時『暖かい』 ページ6

坂田銀時『暖かい』貴方side



「ごめん銀ちゃん！待たせちゃった！」


今日は銀ちゃんとのデートの日。


普段しないオシャレとかお化粧とか結構頑張った…そのせいで遅刻したんだけどね…



「いや俺も今来たばっかだし？」



そう言ってる銀ちゃんの目は泳いでるし…優しいなぁ…



「それに…可愛いじゃん…その服…。メイクも銀さん好みだし？ありがとうな…A」



なんて言って欲しいことをちゃんと分かってる



「ほら…手…」



優しく微笑んで差し伸べられたその手を掴み街を歩き出した私達。



雪が降ってきたためファミレスに避難



「あー寒いね…！！なんか温まる物食べよっか！」



なんて言ったものの2人とも金欠…



なので1つを2人で食べる事にした…のだが…



「んじゃーいちごパフェ１つー！」



「はい。かしこまりました」



いやいやいやいやちょっと待ったー！！！



「銀ちゃん…いちごパフェ、アイスとか入ってて寒いよ？」



「なーに行ってんだよパフェは温かいのー」



なんて意味不明な事を言っている銀ちゃん



そうこうしている内にいちごパフェがやってきた



2人で食べられるのは嬉しいけど…季節が…ね。



「あー。美味…はいA。あーん」



目の前に現れたスプーンにはクリームとイチゴとアイスが乗っている



恐る恐る口に入れると…



「冷たー！！！」


…って…待って…銀ちゃん食べた後だよね…？！


これって…まさか…関節…キスってやつですかー！！！？



と思うと同時に顔が熱くなる



「ほら言っただろ？パフェは温かいんだって…今限定だけど」



は、図られた…。



「あー。俺も寒ぃなー。Aちゃん温めてー？」



余裕の笑みでこちらを見てくる銀ちゃん…



やり返してやる…そう思ったその時…ﾁｭｯ…



唇に暖かい何かが触れる



「初めてもーらい…」



私のファーストキスはいちごパフェの味でした



イタズラに笑う銀ちゃん



銀ちゃんには敵わないや…。でも…そんな所も…



「好き」あ…声に出ちゃ…



慌てて銀ちゃんの顔を見ると



顔は赤く…驚いた顔をしていた…



「そういうの…反則だから///」



そう言って照れた顔を逸らす…



「俺は…愛してるから…。その…俺を選んでくれて…ありがとう…。」

吉田松陽『何年でも』シオンさんリクエスト→←朧『勇気』2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す