第六十二話 ページ14
『そ、うだっけ？』
「いっつもねぇだとかあのさだとか、お前の方こそ俺の名前知ってんのかよ」
知ってるに決まってんでしょうがっ！
とそう思いつつそんな事を思われていたなんてと驚いてしまった。だって、意外過ぎる
『じゃあもしかして、だ、だから私の名前を呼ばなかったって事？』
そう言えば凄い速さで眉間に皺を寄せていた
「はぁ？勘違いすんなし」
『えぇ、じゃあ何でよ』
全く分からないんですけど、と小さく呟けば何故か逆に文句言われてる始末
「･･･ムカつくんだよ。他の奴らだけあからさまに名前で呼んで、その癖こっちばっか見てくんの」
そう言われてハッとした。確かに意図的に名前を呼ぶのは避けてた自覚がある、でもだって呼べそうにないんだもん
それに五条先生だと思えば思うほど信じられなくてついつい見ちゃうんだよ、
だけどそれは全部私の問題で
目の前の彼は何も知らないのにあからさまに自分の名前は呼ばないで他の人と仲良くする嫌な奴に見えてたんだと分かって、凄く申し訳なく思った
『それは･･･その、本当にごめんなさい』
車内だったけど誠心誠意と靴を脱いで椅子の上で正座して頭を下げた
色々あったなんて彼には言い訳にしかならない
それにその色々を説明する事は出来ないからただただ私がしてきた事に謝るしか出来なかった
「で、謝罪はもういいから何で俺を呼ばなかったり見てたわけ？」
『･･･』
なんて言えばいいの？
聞かれた事に何も言えず考えてしまう。だけどこの瞬間も沈黙が続いてしまって余計に焦る、え、なんて言えばいいの？
『あぁ〜、えっと〜』
とりあえず声を出してなにか今から喋りますよ如く考える時間を伸ばす。何かないか何かないかと頭をフル回転させるけど本当に誤魔化すのが難しい！
｢なに？俺の事好きなの？｣
『え？』
答えない私に何を思ったのか予想外過ぎる言葉が聞こえてきた。あまりにも突飛なことだったから思わず目を瞬かせて見つめてしまうがどうしてそう思ったのか切実に聞きたい。
『いや、それは無いけど』
｢は？じゃあマジ何なの？何で呼ばねーわけ？｣
『あ〜恥ずかしいかなぁ、みたいな･･･』
｢はぁ？それお前俺の事好きだろ｣
『いや言ってて何かそれっぽいけど本当に違うから！』
そう言うも何か全く信じてない顔をされてるのが嫌！！
｢でも俺だけ恥ずかしくて呼べないって事だろ？｣
そう言われるとまじで私が好きみたいで頭を抱えたくなった
もう！どうすればいいのよ！本当
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太陽(プロフ) - マジで最高です！！前作の最初のほうは、五条先生冷たい・・・とかって思ってたんですけど、今はめっちゃにやけてます！！更新楽しみにしてます！！ (2月5日 0時) (
レス) @page22 id: 8b4a3982a1 (このIDを非表示/違反報告)
礼 - すっごく時間の流れの書き方とか、心情の表し方とかが細かくて楽しませていただきました！続きを楽しみにしておりますので、気が向きましたら書いてくださると嬉しいです。 (1月15日 22時) (レス) @page22 id: c8ddb1f999 (このIDを非表示/違反報告)
金欠 - ガチ神ですー！！こんな物語を考えられるなんて…！！更新まってます！！ (1月7日 4時) (レス) id: 56c743046e (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 前作から読んでいるんですが、本当に面白いです！五条先生の夢主ちゃんへの態度や硝子ちゃんやおじさんの補助監督が言っていたことも辻褄が合いますね！悠仁くん達のところへ戻れたら…どこか未来が変わってたりするのかな？続き楽しみに待ってます！(*^^*) (1月4日 11時) (レス) id: ecbdaa3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
LUNA(プロフ) - ニヤニヤときゅんきゅんが止まらないです。続き楽しみにしてます！ (12月10日 18時) (レス) id: 169fbcf807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさくびすけっつ | 作成日時：2022年12月10日 5時
