第七話 ページ7
そんな姿にイライラは蓄積されていく訳で
『お願いー!お願いお願いお願いしますー!』
だけどイライラした所で五条先生に勝てる訳も無いし必死にお願いするしか無かった
四級ばっかで手応えもないし強くもなれない、もう限界
五条先生の袖を引っ張ってお願いするも依然ガン無視
いつもなら諦めるそんな態度でも今日は諦めない。
『なんで先生が私の階級を止めるの!良いのそんなことして!ひどい!』
「うるさいよ」
諦めない!今日の私は諦めない!いくら低い声で睨まれようとも、今日の私の意思は堅い!
バンっと机を叩き五条先生の持ってる資料を奪い取った
「返して」
『なんでそんなに階級を上げてくれないの、』
「・・・返せって」
『ッ、な、んでっ』
気付けば自分の目から涙が溢れてた
けどもう遅い
何を言っても答えてもくれない。私だけ、私だけにいつも冷たくて、優しくなくて
『・・・五条先生なんて大っ嫌い!』
持っていた資料を握り締めて、五条先生の顔に思いっきり投げつけ教室を飛び出した
先生に何したっていうの?
転んだあの日、初めて心配して貰って本当は少し嬉しくて
仲良くなれるかなって、なのにあれから何事も無かったかのように普段通り
優しくする気がないなら最初から優しくしないで。中途半端に優しくされて、結局突き放されて、もう訳が分からないよ
何より理由も教えてくれずに階級を上げてくれないことに一番腹が立った
「おい走るな、また転ぶだろ・・・って泣いてるのか?」
廊下を無我夢中で走ってれば突如バッと腕を掴まれた
思わず振り返れば驚いた顔の恵と目が合って、だけど泣き顔なんて見られたくなくてすぐに逸らした
そうして離されない腕に段々と落ち着いてきて、
冷静になって袖で目を擦って涙を拭けば
「おいあんま強く擦るな」
そう言われもう片方の腕も掴まれれば拭けなくなった
かと思えばすぐに離され恵の手が顔に近ずいて来て優しく目尻を親指で掬われて
「何があった」
そう私を優しく心配する声に
何だか拭いてくれたのに余計に泣きたくなった
「はよー早いじゃん二人とも、って何してんの」
ここは朝の廊下、平日な事もあって学生は皆教室に向かうわけで、
恵とお互い向き合って涙を拭いてもらってる姿に悠仁はハテナを浮かべて少し気まづそうにしてた
あの、凄くいたたまれないかもしれない
「こいつ体調悪いみたいだから保健室まで連れてく」
『え、』
そう言いながら恵は私の手を引いて歩き出した
2048人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時