第二十六話 ページ26
「ちょっと来て」
『え、ちょ』
授業が始まる前。夜蛾学長に相談しようと学校に来た筈なのに、何故か廊下にて五条先生に会い腕を掴まれて歩かされている
『何処に行くんですか？！』
その質問に何も言わない五条先生に引っ張られて連れて来られたのは、この学校ではあまりに余ってる空き教室の一つだった
一体なんでこんな所に？と先生の背中しか見えなくて困惑する。まさか夜蛾学長に相談する事がバレたとか？！
『違うんですっ！いや違わなくないですけど、』
「何言ってんの」
振り向いてそういう先生に言葉が止まる。その事じゃなさそうだとホッと安堵するも束の間で、次第に近くなる距離に思わず後退りした
『じゃあ、一体どうして、ここに』
連れてきたんですか。そう続く予定だった言葉は先生が自身の目隠しを外してこちらを見てきた事で続けられなかった
「詳細はやっぱこれか」
『、』
透き通るように綺麗な空色
初めて目にした先生の瞳はこの瞬間全ての感情が吹き飛ぶ程に私には衝撃的で、吸い込まれる、そう思ってしまうほどに光り輝いていた
どれくらいそうやって見つめられてたんだろう、先生の瞳が隠されて思考がやっと戻ったような感覚
『い、今のは何ですか、』
おずおずと訊ねる。だけど先生はそれに「六眼」とだけ答えて「それよりどこ行くの」と聞いてきた
『あ、えっと夜蛾学長に会いに』
「今日は別件で出るから居ないよ」
それを聞いてちょっと早起きした意味、と後悔。
二度寝出来たなぁ
「それで、こんな朝から態々なんの用があんの」
『あぁ実は』
と思わず答えそうになってしまい慌てて口を抑える
階級について相談するのにそれに関わってる五条先生に話したら元も子もないよね？！
そう思って危なかった、と口を抑えてるが先生の視線が凄く痛い
「もしかして、階級の件でしょ」
『ッ！？』
まさかの当てられてる
慌てて首を横に振るも五条先生は黙ってこちらを見下ろしてきてそれが余計に圧に感じて下手な事は言えない
もしかして私顔に出やすい？と内心ヒヤヒヤして、でも誤魔化さないとと口にすれば先生の顔がグッと近づいてきて
「誤魔化すの下手過ぎだから」
なんて言われて思はず身体を固くした。バレてた
『だ、だって先生が･･･』
元はと言えば原因なのに。そう言おうとしたけど言葉を言い終える前に先生が私の手首を掴んだ
「そんなに階級上げたい？」
『え、そりゃ･･･』
「なら行くしかないね」
『えっ、いやちょっと！』
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね！ (2022年11月3日 6時) (
レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - ｸﾞﾊｯ､､､､､､ﾁｰﾝ（キュン死）面白いです､､､､､､ﾁｰﾝ (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね！応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです！これみてると涙止まらなくなる！応援してるぜ！ (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさくびすけっつ | 作成日時：2022年8月11日 7時
