第十七話 ページ17
次の授業、五条先生は教室には戻って来なかった
先生は急な用事だと代わりに教室に来た人が言っていたけど本当かどうかは分からない
でももしかしたら私から逃げた可能性だって無くはない。まあ忙しい人だから任務の方が可能性はあるだろうけどさ
「先生とさっき、なんかあっただろ？」
確信した様子で隣の席から悠仁が聞いてきた。そういえば悠仁に朝頷いたのに説明してなかった、なんてぼんやりと思う
朝話した時は五条先生が悪いんだからみんなに言ってやる、なんて意気込んでたけど今は何だかそれさえどうでもいい
誰かに話したところで何も変わらない
『何も無かったよ別に』
代わりに来た人がこれから私たちに任務に行って欲しいと言う話を聞きながら私はそう悠仁に答えた。もう五条先生の事すら考えたくなかったから
「では補助監督が来るまでここで待っているように」
「嘘つくなよっ！」
突然の悠仁の大声に私や代わりに来ていた人も驚いた。悠仁は私を見て怒っていて、私は朝自分が話すと頷いた事を自分勝手だと分かっているけど後悔した
「ええっと、ど、どうしましたか虎杖くん」
『任務の事は分かったのでお仕事戻って大丈夫ですよ』
ありがとうございます、私がそう言えば「わ、分かりました。何かあれば呼んで下さいッ」と去って行って教室には悠仁と私の二人きり
悠仁は私を見ていて
「朝ちゃんと話してくれるって頷いたじゃん」
怒っていたはずの悠仁は悲しそうな顔をしていて申し訳なくなる。だけど話しても解決しないなら、これ以上あの人について思い出したくもない
どれほど自分勝手か分かってる、けど私は自分の心を守りたかった。もう壊されたくない、傷つきたく無い、悔しい思いすらしたくない、忘れたかった
『もうどうでもいいの･･･だから朝のことは忘れてさ』
「やっぱ俺には言えねーんじゃん」
『違うよ悠仁！別にもう話す事でもないってだけ。それより早いとこ任務行こうよ、ね？』
私がそう言って悠仁の手を掴むがその手を振り払われた。驚いて悠仁を見つめれば悠仁が私の両肩をガシッと掴んできて
「どうでもいいなら何で昨日泣いてたんだよ、
･･･それって本当は全然どうでもよくないって事じゃん」
悠仁の真剣な瞳と視線がぶつかる
その言葉がやけにストンと私の心に落ちて、誤魔化してたのにそれは、紛れもなく事実だと分かった
無理やり蓋をした感情が何倍にもなって、
『･･･本当は』
「うん」
『本当はどうでもよくなんて、、』
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね！ (2022年11月3日 6時) (
レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - ｸﾞﾊｯ､､､､､､ﾁｰﾝ（キュン死）面白いです､､､､､､ﾁｰﾝ (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね！応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです！これみてると涙止まらなくなる！応援してるぜ！ (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさくびすけっつ | 作成日時：2022年8月11日 7時
