第十六話 ページ16
掠っただけで済んだけど咄嗟に避けたから体制が崩れた
これじゃあもろに攻撃を受けるっ!と焦る
だけど避けた事により五条先生との距離が空いていて、おかげでその隙になんとか体制を立て直す事が出来た
「ほら、そんなんじゃ僕は倒されないよ」
『別に、倒すのが目的じゃ、無いですから』
「ふーん」
先生がそう言った次の瞬間、構え直した私より早く五条先生が動いた。まだ息も整ってないけどそんなの構ってられない
けど来ると分かってて構えた身体も無意味で、ドッと走る鈍い痛みと衝撃に思わず顔を歪める
『ッ、は、』
「何考えてるか知らないけど、考えてる間にそうやって、殺されるよ」
腹部に走る痛みに耐えながら五条先生を見れば目が合った先生は私を睨んでいて、その瞳に静かな怒りが込められていたのを肌で感じて息を飲んだ
「弱いねやっぱり・・・死んでからじゃ手遅れなんだよ。
そうなる前に早く呪術師辞めたら?」
ゆっくりと近付居てきて先生は言う。だけどこれはあくまで
現に悠仁にはアドバイスして緩く楽しそうに戦ってたじゃん
私にくれるのはアドバイスでもなく酷い言葉
いくら私が嫌いだからってこんなの理不尽過ぎる
『私には私なりの考えがあるんです。考える事を止めたらそれこそ、
五条先生の"無限"を知れば幾らかは長生きができるはず、だけど考えないと何も始まらない。私のはっきりと伝えた言葉に五条先生は眉間に皺を寄せて、私の襟首を乱暴に掴んだ
「いつもそうやって無駄な事ばっか考えてるから
『あの時?』
私の聞いた言葉に五条先生は何故か驚いていた
あの時ってどの時?流石に察せれない、もう一度あの時って??と問えば五条先生は明らかに動揺した様子で私の襟首から手を離した
けど先生が口を開く気配はない
あぁそうやってまた何も教えてくれない。私に関係してるはずなのに、頑なに私には何も言わない
階級の事も私を嫌ってる理由も、また考えるだけ無駄な時間
そう思っていればチャイムが流れ授業の終わりを知らせてくれた。結構動いてたんだと攻撃を止めて踵を返す
私が歩いても先生は止めることもせず何も言ってこない
悠仁は私達の様子がどこかおかしい事に遠くから気づいたらしく私の方に近付いてくる
「先生どうしたの?」
『知らないっ!教室戻ろ』
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時