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第十二話 ページ12

思わずそう言って電話を切った

そして抜ける事を虎杖に伝えて教室を出れば、教室の中でおーいと叫ぶ虎杖の声が聞こえた。

けどそれを背に私は走り出してた

Aが私を頼ってくれた、その事実が嬉しくて

やっとこの時が来た

Aがいつも一人で抱え込むのは分かってたから

だけど頼れと言っても大丈夫と言って頼らない

いつだって私達に何も話してくれなかったAが聞いてほしい事なんてそれだけ誰かに聞いてもらわないとダメな状況何だと嫌な予想が浮ぶ

それなのにそんな時に頼られたのが自分で良かったと、嬉しいと思えて、自然と足取りが軽くなっていく


ノックも無しに入る私を彼女は驚いていたけどそれよりも何があったのか気になって、

初めて頼ってくれたAの力になりたい


そう思って聞いた内容はあまりにも酷いものだった

彼女の階級が上がらない理由があのクソだったという事

Aの階級が上がらないのは皆知ってた。だけどそれはまだ呪術師になったばかりだという彼女を気遣っての事だと勝手に思ってて

でも元々Aは強い、それは彼女と任務に行った皆が言う

それなのに任務は一人で行けないし階級はちっとも上がらない

そんなの、流石におかしすぎたのよ

Aが気にしてないよと笑うから、寧ろ皆と任務出来て嬉しいと喜ぶから、それに喜んで気付きもしなかった

本当は上を目指してて、一人苦しんでたのに

それに気付こうともしてなかった

それなのに彼女は私を頼ってくれて、そんなの、応えない訳にはいかないでしょ?

とりあえずAの階級のことは後日補助監督には聞いてみるとして、

どうしてあのクソが階級を上げないかなんて知ったこっちゃないけど人の友達を泣かせてヘラヘラしてるとか許さない

本来あのクソを殴りに行くところだろうけどAに止められたから今回は諦めてやる

『ねぇ野薔薇』
「何よ」
『ありがとう、私の味方でいてくれて』

照れたように笑うAにこれは伏黒が惚れる訳だわと思った。あのクソがどう思ってるかは知らないけどどちらかと言えば伏黒派ね。どちらかと言えばね

そもそもAって好きなやついんの?

ふと気になった疑問を目の前で眠そうなAに聞けば彼女はもう既に寝ぼけていた

『へへ、のばらぁ〜』
「はぁ?」

いやそういう好きじゃなくて、って言う頃には瞼が閉じてて、携帯を取りだしパシャリとその証拠を収めた

私の前で寝るのが悪い

これ伏黒に見せたらどんな面白い反応するかしら

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時

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