偶然も必然も嘘も本当も (ページ40)

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♡

空回り

って言うのかな。わかんない

好き、って気持ちがあえなかった分さらに募ったのか

今回のプロジェクトを進めていくうちにさらに溢れちゃった

踊ってる姿や、たまに見学してたトレーニングとか

忙しいからなかなか会えなかったけれど、たまにする夜のテレビ通話だとか。

些細なことでも頑張れる理由になってた。

だからちょっと、期待してたの

壱馬くん北人くんのおかげで陸さんとも仲良くなれて

ボーカルも順調だった。

けど…

さっき、久々に会えたのに

振り入れ楽しみで気合入れてメイクを頑張ったのに。

声かけたのに、無視されちゃった

ボーッとしてたし、疲れてるのかな？なんて思ったけど

私のこと、うざったるいとか思ってるのかな、なんて

壱馬「気にすることないよ。慎はイイヤツ。すっごい人のこと考えてるからああ見えて。それに、慎は絶対Aのこと嫌いになんかならんねん。これは言い切れる。ホンマに。信じて。」

「ほんと、に？」

壱馬「ほんまに。信じてや。慎のためにも信じてやって。」

悲しくなって振り入れをなんとか耐えて終わらせて

逃げるようにボイトレ室へ戻ったら

後から追いかけてきてくれてたボーカル3人

慰められてるうちに壱馬くんだけになってた。

すると、走るような足音とA！って声

「っ、まこくん…」

慎「Aっ！？はぁ、はぁっ、、」

ふわって抱きしめられて

ああ、久々にまこくんだって思った

気づいたら壱馬くんは隣にいなくて

かわりにまこくんが座った。

慎「さっき、名前呼んでくれてたんだよね」

「…うん」

慎「ごめん。ボーッとしてた、というか、考え事というか…」

「いや、私こそごめん。それに、勝手にうざかられたかな～とか思って逃げちゃった…RAMPAGEさんに謝らなきゃ、まだ時間あったのに…」

慎「いいの、Aは悪くないの、俺のせいだから…」

慎「さっき、なんて言ってくれてたの？もう一度、教えてください」

「…まこくん、久々だしご飯一緒に食べない？って思って…私の手料理で良ければ今日、お家来てって誘おうと思ってたの…」

慎「何それ可愛すぎでしょ…さっきはごめんっ！ほんとごめんね！是非行かせてください…！」

「ふふっ、こちらこそごめんない。是非、来てくださいっ！」

こうしてまた私の片想いライフは何とか命を繋いだ。

さあ今日手料理頑張るぞ～！

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