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☆
「私、ハジメテだったの、それに知らない男の人、知らない家。記憶もないことだからもうパニックで、あの日飛び出した理由はそれ。でもあの日以降、なぜか仕事が増えちゃって。嫌なのに考えることもできないまま北人くん壱馬くんに出会って、ああなったの。」
「いじめられてたせいで、人への喋り方忘れちゃって。だから最初、どんな人でもあまり目も合わせられないしまともに会話もできないの…」
「でも、まこくんは違った。私が素っ気なくても不思議がらず待っててくれて、本当にひどい態度でも怒らないでいてくれて、何かあったらすぐ飛んできて…」
「だからこの前、声が綺麗って褒めてくれた時、泣いちゃったの。ああこの人、何も知らないからって。私だって声褒められたら嬉しいの、歌が歌いたいから、歌で生きていこうとしてたから、だから言われたら泣いちゃうの、嬉しさと切なさで。」
「私だって…好きなこと得意なことをしたい、、
私だって人間だもん、やりたいことやらせてほしいよッ、」
ただ黙って聞いてただけ。
すごく伝わる、言いたいこと。
肩に顔埋めて泣いてるAから感じる色は
今、まさにダークブルー
絶対この子が持つべき色は輝いた赤
眩しい笑顔が似合うのに
確かに出会ってから、ちゃんとした笑顔を見たことなかった
だいぶ仲良くなれて、ようやく見れた笑顔は
本当に可愛くて眩しかった
可愛い、だけじゃない
何かオーラを持っていると思う。
慎「ね、俺と一緒に仕事しない？」
慎「A、移籍しよう。」
「…え？」
慎「LDHで、歌手として、進んで行こうよ」
HIROさんならきっと助けてくれる
まだ20歳。これから先をどうする気なのこの子は、って思う。
絶対救い出してくれるよ、HIROさんなら。
嫌なこと、無理なことなんてさせないから
絶対、成功の道へ導いてくれる
「まこくんとっ、一緒…？」
慎「同じ事務所なら、仕事とか被りやすくなるし。いつでも助けられるし。悪い人いないし」
「…ほんと？」
慎「ほんと！大丈夫だよ、HIROさんならわかってくれるから。明日、話に行こう」
こうして
Aの未来を明るくする計画は進んだんだ。
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作者名：サトウプリン
| 作成日時：2020年7月1日 0時
