偶然も必然も嘘も本当も (ページ23)

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☆

壱馬「俺らやってあの子は可愛いと思うし今となってはたくさん話してくれるようになって結構メンバーと仲良くなってくれて、ほんまに仲良くなれて嬉しいねん」

壱馬「慎以外にも、好きまではいかんくても狙ってるやつおるかもしれんでな？そこだけは忘れたらあかん」

壱馬「今きっと傷ついてる状態なんよ、それだけ酷い目にあって、沢山葛藤してきたと思うねんな、絶対に優しく扱うんや、慎」

慎「っはい！」

やっぱり俺のお兄さん

壱馬さんは本当に優しいし、的確にアドバイスくれるし

いつも優しく話を聞いてくれる

俺は、好きって気づいたからには絶対

振り向かせるし、なによりあの辛そうな顔をもうさせたくない

何とかして輝かしい未来にしてあげたい

午後は次の歌番組のためのリハ。

それが終わったら、俺の家で大好きな人がご飯を作って待ってる

こないだ渡した合鍵、使う時が来たなとか思うとにやける

絶対何かあってからじゃ遅いと思って

強引に合鍵を渡したのだ

頑張れそう、今日も

気合を入れてスタジオへ戻った。

壱馬「慎が恋、かぁ」

壱馬「兄ちゃん寂しいなあ」

・

慎「ただいま～」

「お、おかえりなさいっ//」

慎「っ～～～！？/////」

慎「ただいまっ」

「ちょ、く、苦しいからっ！」

家へ帰り、扉を開けると

玄関でエプロン姿で待ってたA

え、新婚さん？って気分

だめ、ほんとに可愛い愛おしい

思わずすぐ抱きしめてしまった

「あ、あの、ね、すっごいドキドキしたんだからね？人の家に勝手に入るなんて」

慎「いいじゃん。こないだの借り、なんだからそれくらいやってよ」

「んんん～、それは憎めない、、」

こないだの借り、というのは

夜遅く撮影をし帰ってきたらエントランスで蹲る人影

え、と思って近づくと見覚えのある背格好

声をかけると涙を沢山目に溜めて顔を上げたAちゃんで

どうやら怖い男の人から走って逃げてきたという

どうして良いか分からなくて長谷川くんの家まで来ちゃった、ごめんなさいって。

そんな怖い思いしたのに謝る彼女を抱えて

部屋へ入った。

その怖いお兄さん、たぶんストーカーか何かじゃないの

そう言ったけど彼女はストーカーされるほどじゃない、って。

いやいやずいぶん立派になったよ、あなた

注目されて今ではニュースに取り上げられることもあるのに

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