偶然も必然も嘘も本当も (ページ20)

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♡

「本当にごめんなさい、」

慎「気にしないでよ。ね？落ち着いた？」

「…悔しいことに、落ち着きました」

慎「ははっ、こんな時までそんなこと言うの～？」

なんか、この人はわたしのことわかってるんじゃないか

そんなふうに思えちゃう

ご飯食べながら泣いてたら

タオル差し出してくれるし

なんかおどおどしながら私の手から箸とお碗を取って

ソファまで連れてこられて

おいでって、ギュって優しく背中と頭ポンポンしてくれて。

なんか女に慣れてる感じですごい腹立つ

けどどこかぎこちなくて、どこかおかしいこの人

だからかわかんないけど必然的に落ち着いてくる。

慎「ごめんっ、変なこと言って、」

慎「なんかさ、ずっと気になってたから調べたら出てきたことだし、なんか引っかかると言うか…」

慎「悩むこともあると思うし、人に言えないこともあると思う、けど、、」

慎「なんて言えばいいの、なんか…ほっとけないと言うか…」

急に口下手になるんだから。

でも、なんかすごくホッとした、

「んふふ、長谷川くん本当に、女慣れしてなかったね笑」

慎「なっ///」

「本当にありがとう。」

すると、ずっと背中に回っていた手が離れて

顔を合わせられた。

ちょっと照れちゃう…こんなの…

慎「ふふっ、かーわいっ」

「っ// やめてよ、ね、ほんとにっ、」

慎「照れないでよ笑」

「な、慣れてないんだからむり、に決まってんでしょ、」

慎「お互い様じゃん笑」

なんか調子狂う、だめだ

これ以上長谷川くんといたら可笑しくなりそう…

私は仮にも女優なんでしょ？

こんなことでへこたれたり照れてたらダメじゃん…

・

後片付けをし、もうさようならしようとしたのに

慎「このピアス」

「っ！！そ、それ！！」

探していたピアス

片方、落としたって萎えてたのに

唯一、私の味方でいたマネージャーさんが

ハタチにくれたプレゼント

無くして萎えてたらこんなとこにあるなんて

慎「これ落としてったとかシンデレラかよとか思ったけど本当にシンデレラだったね」

「…なにそれ」

慎「…だってかわいいし頭から離れないし、、」

「っ、もう帰る！ありがとうございました！！」

慎「っちょ、え、」

だめだ、こんなんじゃ

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