【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第3話 ページ4

「朝日奈さんずっとアメリカに住んでたの？」「帰国子女ってなんかかっこいいよね！」「今どこら辺に住んでるの？」etc.....

休み時間の度に質問攻めにあってしまった。

ジェラシってた女子のみなさんもミーハーなとこの方が勝ったみたいだ。

貴「アメリカには1年くらいしか住んでないんだ。今は兄弟たちがいるマンションに住んでるよ」

「“たち”ってことは兄弟たくさんいるの？」

貴「うん。お兄ちゃんばっかりだけど。あ、そうだ。私名字で呼ばれるのあまり慣れてないんだ。よかったらAって呼んで」

「うん、Aちゃんね！私も名前で呼んでー」

転入初日でなんとかクラスには馴染めたかな？

そんなこんなで昼休み。

帝光中には食堂があるらしい。みんなそこで食べるみたいだ。

クラスメイトに誘われ食堂に入ると、とある一角に視線が集まっていた。

貴「ねぇ、あれって？」

「あれはね、バスケ部のみんなだよ。イケメン揃いで、めちゃくちゃ強いの！」

「去年の全中で活躍してから“キセキの世代”って呼ばれてるみたい」

遠くてよく見えないけど、彼らがそうなのか。

「うちのクラスの黄瀬君と紫原君もバスケ部なんだよ！」

「紫原君は去年からずっと一軍で、黄瀬君は最近始めたばっかなのにもう一軍なんだよ！」

貴「へー、そうなんだすごいね」

「やっぱりAちゃんも気になる？」

貴「うーんどうだろ？私世界で一番かっこいいの自分のお兄ちゃんだと思ってるから」

「えー、Aちゃんってブラコンなのー！？」

でもAちゃんのお兄ちゃんならすごくかっこよさそう！とかはしゃぐ彼女たちに当たり前じゃんと心の中で返事をして、曖昧な笑みで誤魔化した。

第4話→←第2話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す