【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第19話 ページ20

灰「おい、お前……どこ行くつもりだ……？」

あれ、気づいちゃったかな？

灰崎君の問いかけに答えることなく足を進めていく。

貴「はい、到着！」

体育館の前に立ち灰崎君の手を離す。

灰「なんでここに……？お前一体……」

怪訝そうに眉を寄せる灰崎君。

貴「じゃあ改めて挨拶するね。私は朝日奈A。昨日、バスケ部のコーチに任命されました」

灰「は？」

貴「灰崎君私に付き合ってくれるって言ったよね？」

にっこりと効果音が付くような笑みを浮かべる。

貴「さあ、部活時間ですよサボり魔君」

灰「はぁぁあ！？」

ふふ、驚いてる驚いてる。

貴「じゃあ入るよ祥吾」

灰崎君改め祥吾の腕を引く。

灰「は、お前なんでいきなり名前……つか離せよ！」

貴「2年生の選手みんな名前で呼んでるの。私のこともAって呼んでいいから。ほーら暴れない！」

どーんと体育館の中に祥吾を押し込む。力強く押しすぎたのか祥吾が倒れてしまったけど、うん。気にしない。

貴「遅くなりました！」

倒れた祥吾をさらに奥へと押し込み体育館に私も入った。

虹「いや、理由は聞いてたし、よくやった。んじゃあ灰崎、楽しい部活をはじめようか〜」

灰「に、虹村！……さん！離せって…わぁああ」

襟首を持った虹村さんがそのまま祥吾を引きずって連れて行ってしまった。

祥吾のことは虹村さんに任せたらなんとかなるでしょ。

貴「さーてと、私も着替えてこようかな」

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