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33:何度も ページ34

Aside
そらるさんは何度も生まれ変わっては私に「好き」だと言う。
そらるさんは私と初めて会った時の記憶だけを残して、私に会う。
何度も何度も生まれ変わっているにあるのは最初の記憶だけ…
1番最初から今までそらるさんは繰り返しているのを知らない。
きっとこれは2度目だと思うくらいかな。
本当はもっともっと繰り返してるのに…

そらるさん、好きだと言うならどうして私を殺してくれないの?
本当に好きならまふ君を殺して私を殺してくれる人を自分だけに絞ればいいのに。
もしくはまふ君という存在を無視して私を今すぐに殺せばいいのに。
こんなにも無防備に眠っているにどうして傍にいてくれるだけなの?

分かってる。
そらるさんは優しい。
私の望む死を尊重してくれている。

私に好きだと言った時そらるさんはいつも後悔してる。
言わなきゃよかった、ってよりは
言うつもりはなかった、って感じ。
いつだってそらるさんはそんな顔して私を見る。
好きだと言われたってこの関係は変わらないのに…
そらるさんの好意に私は応えられない。
かと言って諦めて欲しいと言うのは違う気がする。
いつだって最適な言葉は見つからない。

繰り返してるのはそらるさんか私か…
はたまたどちらもか。

…早く死にたい。

そしたらこんな繰り返しは終わる。
きっと次のそらるさんの生まれ変わりは前世の記憶を持つ事なく生まれる。
きっと次のまふ君の生まれ変わりも吸血鬼なんかには巻き込まれずに済む。
私は…きっとこれで終わる。
この私の記憶を持つ事はなく…
今度は人間がいい。
人間でまふ君と会いたい。

でも、まあ、無理だろうけど…
今回のまふ君も私を殺してはくれないだろうから。
私を置いて皆がいなくなってしまう。
1番簡単な終わらせ方はまふ君に殺される事を望まない事。

…まあそれが出来たら私ここまで生きてないんだけどね?w

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作成日時:2017年9月27日 14時

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