26:分かってる事と分からない事 ページ27
まふまふside
「ねぇA」
放課後、Aがどこかに行く前に呼び止める。
「うん?どうかした?」
「あの歌詞太郎さんの首の痕って…噛み痕?」
「さぁ?何の事?」
とぼけるけど、分かる。
でもAじゃない事も分かってる。
「A、行くぞ」
「え、そらるさん?」
「あ、遅いですよー?w」
何でそらるさんが??
「…まふ、お前も来るか?」
「ちょ、そらるさん?!」
「言わなきゃいけない事はちゃんと言うべきだろ?」
「今回の件と関係ないでしょ」
「本当にか? 」
「行きます」
僕がそう言えばAが複雑な表情をする。
「よし決まり。とりあえず駄弁りながら行くぞ」
そらるさんとAと一緒に歩く。
どこに向かっているか聞いても「秘密」と言われた。
「そういえばどうしてそらるさんがいるんですか?」
「俺がいちゃ悪いかよ」
「そうじゃなくて単純な疑問ですよ?」
「……………。」
そらるさんが黙る。
するとAがニヤニヤ笑い始める。
「そらるさん、言わなくちゃいけない事は言わなくちゃですよ?笑」
「うっせ、分かってる」
そう言いながら公園に入る。
「ここで良いか」
「後は待つだけだね」
「え、何を?」
「歌詞さんを狙ってる奴を待つの」
いつの間にか呼び名が変わってる…と思いながら辺りを見渡す。
「その間に知りたい事教えたげるよーそらるさん含めww」
「おい巻き込むな」
「そらるさん?言い出しっぺの法則ですよ?」
そらるさんとAが知らないところで、仲良くしているのだと思うとモヤモヤした。
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作成日時:2017年9月27日 14時