20 ページ20
.
「クフフ…お主は今日も愛いのぉ、A。
どうじゃ、また歌声を聞かせてはくれんか?」
『…遠慮しとク。』
「釣れないのぅ…では、またの機会を楽しみにしていよう。
何か困った事があればすぐに言うんじゃぞ。」
『…わかってル。ありがとウ。』
「クフフ…愛らしい子じゃ。
食事中、上から失礼したな。では、またいずれ。」
そしてリリアは姿を消し、元の場所へと戻っていた。
「A、お前…随分構われてんな…」
『ほっといテ。』
「ま、まあ…そんなわけで、ディアソムニア寮は少し特殊な奴が多いイメージだな。
魔法全般に長けた優秀な生徒が多い。
ディアソムニア寮の寮長であるマレウス・ドラコニアは世界でも五本の指に入る魔法士と言われてるぐらいだ。」
「マレウスくんは正直、ヤバヤバのヤバだよね。
つか、それを言うならウチの寮長も激ヤバなんだけど〜」
「ほんっとにな!!
タルトを一切れ食ったくらいでこんな首輪つけやがって。
心の狭さが激ヤバだよ。」
『ボクはキミが反省の様子を見せていない方が問題だと思うけド。
リドルくんに迷惑かけたことに対しては反省しなきゃダメだヨ。』
懲りずに愚痴を溢すエースに、Aは呆れながらもそう返した。
確かにやりすぎだとは思うけド、そもそもエースがちゃんと謝っていれば事は早く収まっただろうニ。
というカ、こんな誰がどこで話を聞いているかわからない場所で人の愚痴を話すのはどうかと思ウ。
「ふぅん?僕って激ヤバなの?」
( ホラ、赤い女王様のお出ましダ。)
「そーだよ。厳格を通り越してただの横暴だろ、こんなん。」
「エ、エース!!後ろ!!」
「?…っでぇッ!寮長!!」
エースの後ろには腕を組み、仁王立ちのリドルが立っていた。
.
128人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン - コメント失礼します。すごく面白かったです!!私夏目くん結構好きだしツイステも推してるので見つけたとき飛び跳ねましたW最近は更新されてないようですが、無理をせず頑張ってください!応援してます! (2023年2月19日 16時) (レス) @page16 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋真 | 作成日時:2022年12月6日 2時